Dr.まさの推薦本 NO2     NO1へはこちらをクリック

「百聞は一見に如かず」と言われるように、人間は実体験を通じて学んでいくものです。

ボビー・ジョーンズも「負けた試合からの方が学ぶことが多い」と言うように、失敗経験を通して学ぶことが多いのも事実でしょう。

しかし一人のゴルファーが実際に経験できる体験は、極めて限られたものです。

その限られた経験を補う手立てとして「本」の役割は大きなものとなるでしょう。

ここに挙げました「推薦本」は、小生の限られた人生経験を補う意味で重要なものでもあります。

実際に読みました書籍の中から皆様の参考になるものを推薦させていただきました。

ただ文字を読むだけではなく、実際に自分に取り入れるものを厳選し、吸収をして自分の血と肉としていただければ、

皆様のゴルフゲームのお役に立つものと確信します。

大東将啓  

 

なぜ日本人は韓国人に勝てないのか?

 

茂木宏一さんから著作を頂きました。

「日本人プレーヤーが聞いた。

『私は一所懸命にゴルフをしていますが、どうして勝てないのでしょうか?』

韓国人プレーヤーはこう答えた。

『私たちは一所懸命ではなく、死ぬ気でやってます』

国土1/4、人口1/3でも日本より強い韓国のワケ

韓国人プレーヤーの強さはメンタリティにあるという。

しかし、本当にそうだろうか? 国を挙げてのスポーツ振興。

幼いときからの英才教育。家族を大事にする儒教精神。

男子に課せられる兵役。さまざまな視点から、韓国人プレーヤーの強さをひもといていく。

実際の韓国ゴルフ事情を現地ルポし、数多くの関係者にインタビュー、

韓国、韓国人の気質を明らかにするとともに、なぜ強いのか、その理由に迫る。

勝利の方程式が韓国にはあった。」

早速読破し、知人にも読んでもらいたく

アマゾンで10冊購入させて頂きました。

 

新 インナーゴルフ 

ティモシー ガルウェイ、W.Timothy Gallwey、 後藤 新弥 

インナーゴルフ へぼオヤジ風まとめ

 

この本は アメリカのティモシー・ガルウエイ(以下ティム)というアマチュアテニス界の有名選手でかつスポーツ心理学の専門家だった人が、ゴルフを本格的に始めた時 約30年前(昭和57年)に書いたものです。ティムはゴルフに取り組むにあたり彼がそれまでに開発していたインナーテニスの手法をゴルフに応用しようと考え、人の助けつまり技術的なレッスンを受けないで独力によってどこまで上手くなれるか挑戦しました。そしてゴルフというスポーツを習得するプロセスを心理面と肉体面から分析し、技術書としてまとめたものです。

30年前といってもゴルフ先進国のアメリカですから、ゴルフ界の状況は今の日本とそう変わらなかったと想像できます。現代の日本で運動系のレッスンといえばゴルフが圧倒的で、その他のスポーツはほとんど独力で練習しています。ゴルフただひとりが、スクールはもちろん おびただしい数のゴルフ関連雑誌 ビデオやDVD 他各種ツールに満ち溢れた世界になっているといえます。

これに加えてメーカーでも毎年毎年 道具についても新兵器を開発しています。ところが今の日本とほぼ同じ状況であったと思われる当時のアメリカでも、どういうわけか アベレージゴルファーのハンデは停滞したままだったと書いています。(今の日本も同じようなもの?)

当時既にゴルフに関する技術や理論がほぼ完成していたのにもかかわらず、あえてティムはゴルフというスポーツの特性からして、だれもが持っている運動感覚に依拠して取り組むほうがいいと考え、自分でスイングを作り上げることを実行しました。

(早速ですがここでへぼ註を入れます。:他のスポーツとの比較で考えますと、たとえばテニスやサッカーその他の陸上競技ではパワーやスピード 瞬発力 反射神経などが必要です。特に反射神経が必要なスポーツではあれこれ考えている暇はなくいわば本能的に動きます。一方ゴルフではこういった能力は必要とされません。一見易しそうに見えるこのゴルフの特徴が実はこのスポーツの習得を難しくしていると思います。

この難しさは2つに分けられると考えます。1つはやはりスポーツですから本能的な能力(体で覚える)を開発していくことが上達には不可欠であり、それをどうやって身につけるか。それと2つ目はメンタルの問題です。スピードは求められない ということは逆に考える時間がありすぎることです。これも結果的にはこのゲームを複雑にしています。ゴルフにはコースレイアウトから受けるプレッシャーや、人に見られていることから生じるプレッシャー 見栄や力み 挑戦と挫折 こういったものが18ホールの間 毎ショットごとに生じます。これに打ち勝ち考えすぎを避けるためには強い精神力や長丁場の中で集中力をいかに発揮するかが大切です。ティムはこの本の中でこの2つをテーマに自身が修得した心のテクニックや修得上の問題点を述べています)

 本題に入る前にお聞きしますが 皆さん 普段 ゴルフ上達方法として、どういう練習をされていますか?

 多分同じようなことだと想像しますが、

目標設定 出来るだけ遠くへ まっすぐ狙った方向に打てるスイングを身につけたい 等 

そのためには ショットの再現性が高い安定したスイングがほしい。そこで練習ではスイングを分析し基本の型から外れた部分を除去し、うまくできた時のスイングのポイントを見つけ(教えてもらい)それを 繰り返すことで いいスイングフォームを作っていく。

 人によればそのポイントをメモにしたりして毎回の練習のテーマにしている。(勿論私もやっています)

 大まかにいえばそういうことのように思います。で ティムはこうした練習のやり方には大きな問題があることを指摘しています。  曰く

「ついに秘訣を見つけた」は出口の無い迷路の入り口

なぜなら頭で言葉による指示を肉体にしてもスイングを左右する肝心の筋肉までは伝わらない。逆にこうした言葉による秘訣頼りになることは、覚えきらないチェックポイントの渦になり、また こうしないと大変なことになる という強迫観念を生み出すことにもつながるからです。           そしてこう言います。

ゴルフは「ちょっとしたヒントで劇的に上達する」などということを信じず、単に我慢強く、謙虚な気持ちで継続的な練習によって内側と外側の能力を高めようという人たちこそが上達できると。

(ティムも初期の段階ではこうした強迫観念的なことに悪戦苦闘したようで、このスポーツの厄介な特徴として、ゴルファーは自分の中で、自分で自分を非難する傾向が強く、それはなかなか克服しがたく、そのことがますますゴルフの上達を妨げている と看破しています。彼は自分を非難する合理的な分析屋の自分をS1と呼んで自己妨害する加害者として扱っています)

そして 人間の肉体の組織や本能 神経部分をS2と呼んでそのS2の能力を活性化させることのほうがゴルフでは絶対的に重要であると説いています。

さて 先程の外側とは型の習得であり内側とは感覚にポイントを置いた習得のことです。

つまり外側は ゴルフスイングのフォームやセオリーだとかスイングそのものに係ることと理解していいと思います。   一方の内側というのは少し理解するのが難しいところです。     こう言っています。

 ゴルフスイングというのは、複雑な筋肉の複合動作からなっているので、スイングを頭で意識的にコントロールすることは不可能であり 体内感覚(内側)でつかむことが絶対的に必要だと言っているわけです。

B.ジョーンズも同様なことを言っています。

長い時間をかけた練習によって育まれた 本能的な反射運動に完全に依存 すればするほど より完全に近いショットを放つことができる

ではここからがインナーの実践方法になります。内容が多岐にわたり錯綜しているように思いましたので、

理解の助けとして 肉体やスイングに係るところはP メンタル面はMとしています。

.発声練習による集中力の高め方P&M)

 クラブヘッドの動きに集中力を集め トップでバック インパクト時にヒット フォローでヘッドが止まった時にストップと発声する。(ティムはこれで100前後から平均で90を切るようになったと書いています)

同様に注意力を絞り込む練習として スタートでダア 最遠点でダア インパクトでア フィニッシュでと発声する。これはクラブヘッドが今どこにあるかに意識を集中し、感じ取るため。

(へぼ註:バック等はつい命令の動詞になるのでこのほうがいいと思う)

2.力みの問題M)(へぼ註:これでよくミスしています)

 self-doubt が原因(ティム曰く スポーツにおける失敗の根源的な要因だがそれを克服したゴルファーは一人もいない)力みを感じとろうとすることにより少しずつ力みが軽減する(へぼ註:力んだというのはいつも後で気がつくもの 出来る事はプレッシャーを感じた時に気をつけようと思えるかどうかではないでしょうか)

3.自己不信という問題M)

自己不信が芽生えた時には、その対応として頑張るぞ というモードに入り 力みを生む 力みはミスを誘う そして自己不信をさらに高める。

対処法 頑張るのをやめ 努力(effort)することにより容易に成功がやってくる(?)

4.知覚力の活用P) (インナーゲームのキー)

 知覚力とは 情報を与えられて受け取る知識ではなく、自分から感じ取りに行って「知る,気づく」能力や機能のこと。 これにより自分の中で眠っていた 自然修得能力を活性化することができる。

(練習方法)

スイング全体を体の内側で感じとる。⇒ショットの結果を気にせずに感じることに集中

⇒体のどの部分に意識が集中しているかを自分で確認⇒スムーズな流れをせき止める場所があればその場所を特定⇒その違和感がいつ起きるのかを感じ取る⇒スイング毎の違和感を数値化する

違和感に意識を集中していくと本能的に違和感の無い動きを求めるようになりそれを自然に選択するようになる。

5.習得の仕方P)

 いわゆる技術レッスンはヒントとして有用であるが、それに全面的に依存すると内部感覚がマヒしてしまう。たとえばグリップの強さにしてもスイングを通して手や手首や腕の体内感覚に意識を集中することが必要。そしてその感覚そのものを記憶することが体験になる。これが物事を習得習熟する基本のやり方

こうしたことはインストラクターの言葉では伝えきれないもの。(へぼ註:ゴルフがうまい人というのはこれが自然とできているのだと思う。蛇足ですがティムは技術レッスンが不要と考えているわけではなく、こうした型と感覚は上達のためのいわば車の両輪と言っている)

6.ショートゲームの活用P)

 知覚を理解し磨くのに最適。例えば 人がパットする時もそのボールが中間点に達する前にどこに止まるかを

予測したりすることで磨く。又は 自分でカップを見ながら しかしボールを見ないで打つ練習など 取り組みやすい。

7.インナースイングP)(へぼ註:この辺り コアですが理解が難しい)

 目を閉じてスイングすることで今の自分のスイングをありのままに感じること。正しいとか間違っているとかの判断はしないこと。何が起きているのかに注意を集中。(全体から始めて徐々に焦点を絞り込む)そこから最も目立つ明快な感覚に意識を絞り込む。こうしていくとおのずとスイングが変化してくる。(自修作用)

安定性の習得やリズムの発見 テンポを見つけたりすることやアドレスの決め方についても同様に自修。 

意識の集中に伴う自然修正力を待つこと

8.スランプからの脱出M)

なかなかある種の壁(100の壁の類)を乗り越えられないという状態からどう脱出するか。

そもそもスコアを予測したり期待したりすることは無用の長物。 最善の善意を尽くす体験を重ねれば重ねるほど結果に(スコアに)ではなく その心地よさを堪能できる。この勇気を持つことが大事。

9.ゾーンに入ることについて(リラックスした集中のこと)M)

それに達する方程式はない。静かな心が集中への第一歩⇒興味が持てる(エンジョイする)⇒没頭していく

(へぼ註:プレー中 無駄口をたたいたり、緊張しすぎれば集中状態に入るのは難しい)

10.ゴルフというゲームについてM)

 ゴルフはゲームに過ぎないのにそれに過剰な意味や価値観を与えてしまうことが結果として自分にプレッシャーをかけることになる。真剣にしかし深刻にならずに楽しむことが大事。

また 仕事における業績と同じで、熱中のあまり成績のみを追いかけたり、楽しむことから離れたり新しいことを学習することを忘れると、やがてはパフォーマンス(成績)も下がってしまう。

11.アウターからインナーへ(ティムのメッセージ)

 ゴルフスイングの習得において法則志向や秘訣志向から脱出しないといつまでも漂流するだけになる。

感覚に従うほうがいい気持ちでプレーできるし感じ取った内側の欲求のままにプレーすることで

夢中の喜びを得ることができる。そのことはいわば人生において情熱をもって真摯に生きることにもつながる。

この保守的なゴルフの世界も変わり始めている。ティーチングプロにとっても何を教えるかの内容の論議ではなく、どう教えるかという自然習得の方法に焦点が移り始めている。こうしたアウターからインナーへの移行というのは社会一般でのバランス回復の流れにも通じる。(仕組みを整えるだけではなくメンタル面での問題解決が不可欠)ゴルフというスポーツはまさに自分自身に気晴らしをさせ活力を再生させるもの。

こうした観点からみれば、ゴルフとは 喜びと努力に値する価値を持ったスポーツといえよう。(終り)

 

「女性の品格」坂東眞理子著

数学者の藤原政彦氏の「国家の品格」が、220万分のベストセラーになった。

「二匹目のどじょう」と言っては、大変失礼だが、坂東眞理子著の「女性の品格」も、全国の書店でベストセラーとなっている。

小生、「三匹目のどじょう」を狙って、「ゴルファーの品格」を執筆したい。

セルフプレーが多くなり、より手軽なスポーツになってきたゴルフ。

しかし、安心で安全に、そして楽しくプレーをするためには、「ゴルファーの品格」が必要になるのではないでしょうか!?

1.      他人に迷惑をかけない

2.      コースや施設を傷つけない

3.      よい客になる

4.      挨拶ができる

5.      約束を守る

6.      風景を楽しむ

7.      時間を守る

8.      他人のプレーに配慮する

9.      仲間だけで群れない

10. 後輩や若い人を育てる

 

東野圭吾著「時生」

また泣かされてしまった。

1958年生まれの東野圭吾に。

小生と同じ歳の著者。

次々と名作を書き続ける著者に、感嘆せずにいられない。

読書の秋、こんな良い作品の出会えて幸せである

 

読書への誘い

尊敬する、浅田次郎氏は、毎日一冊の本を読むという。

小生は、はるか及ばないが、年間100冊を目指している。

読書と伴に、人生が広がるような気がする。

コンプレックスのかたまりであった小生が、助けられたのは、読書のおかげ。

ゴルフに関しては、摂津茂和氏がお勧め。

「ゴルフ研究家の第一人者、ゴルフ書籍のコレクターとしても世界的に有名な故摂津茂和は1938年に『ゴルフ三昧』を出版以来、1988年の『古今ゴルフ名語録選集』までに20冊以上、ゴルフ関係の書物を著しているが、その多くは残念ながら絶版になっており、ゴルフ史の貴重な文献として、いまなおゴルフ愛好家の垂涎の的になっている。本コレクションは、そのなかから現在読んでも興味深い作品をとくに厳選し、全3巻の選集としてまとめた。

 

内田康夫著「靖国への帰還」

またまた涙した。

いつもは読書をしながら寝入ってしまうのだが、

日付が変わるのが分からないまま、読破していた。

62年のタイムスリップをして、現代にたどり着いた兵士。

ラブストーリー仕立てでありながら、靖国の問題を指摘している。

著者の内田康夫氏が「私の代表作になるかもしれな」と書いている。

改めて良書を紹介してくれたM氏に感謝します。

 

青木功著 「俺の健康自慢」

昨年65歳で日本シニアオープンに優勝した。

最終日、エイジシュートを達成して、一回り近く若い室田プロを逆転した。

「世界の青木」のゴルフに対する思いが綴られている。

いままで自分が取り入れてきたトレーニング方法も紹介している。

長年現役で戦ってきた極意が満載されている。

身体の故障で引退を余儀なくされた選手が多いなか、未だに戦い続けられるのも、毎日にトレーニングの成果によるところであろう。

 

宮里藍著「 I am here 」

今年の全英女子オープンで自身最高の5位に入った。

長いスランプから脱して、復調の兆しが見えてきた。

自身の言葉で、スランプに陥った状況を赤裸々に綴っている。

そんなに、何もかも暴露してもいいの?

と思えるほど、真実を語っているが、心配なほど。

天国から地獄を味わった。

アニカ・ソレンスタムの先生として有名な、ピア・ニールソンとリン・マリオットの指導を受けた。   

その昔、ピア・ニールソンとリン・マリオットが初来日して、日本プロゴルフ協会がプロ対象に講習会を実施した。

小生、それまでのお付き合いから、二人のプリゼンテーターをさせてもらった。

岡本綾子プロをはじめ、多くの女子プロたちが熱心に彼女らのスピーチに聞き入った。

その後、多くのプロたちが、アリゾナまで渡り、直接指導を受けた。

今までのメカニカル中心から、フィーリングを重視する。

そして何よりもメンタルトレーニングにも取り組んだ。

藍ちゃんの復活劇を支える様子が、克明に綴られている。

 

竹林隆光著「ゴルフクラブの真実」

クラブデザイナー第一人者の竹林隆光氏の新書。

小生15年以上前、アメリカのミニツアーに参戦している時、竹林氏からドライバーを作ってもらった。

小生のヒールよりの打点に合わせて、重心位置を調整したものであった。

ゴルフスイングは、クラブの遍歴と共に大きく変わってきた。

クラブという道具を使うゴルフにおいて、その機能を知ることで、初めて使いこなすことが出来る。

道具選びで迷っているゴルファは、もとより、すべてのティーチングプロも必読の一冊。

 

「ベイジン」真山仁著

「ハゲタカ」で一躍有名になった真山仁氏.

小説が、NHKのドラマにもなった.

今回の「ベイジン」は、中国問題を取り上げている.

世界最大の原子力発電所を、オリンピックの開催日に合わせて開業する物語.

日本から派遣された技術者と現地の中国人が織り成す人間模様が面白い.

中国を何度も訪問し、調査を重ねて来た著者の力作だ.

結末にずっこける感があるが、読み応えのある作品である.

「パターが面白いようにはいる本」

パッティングに関しては、デーブ・ペルツ氏が有名である。

彼の著書「ショートゲームバイブル」と「パッティングバイブル」は、多くの実験に基づいたもの。

デーブ・ペルツは、大学時代、ゴルフ部でプレーしていたのだが、

あまりにも強い同級のジャック・ニクラウスのために、プロ入りを諦めた。

大学卒業後、科学者としてナサに勤めていたのだが、研究を通してゴルフ界に復帰してきた。

今まで研究に基づいたパッティングの書籍は、多くなかった。

特に日本では、皆無と言って良いほど。

今回、紹介する「パターが面白いように入る本」は、色々な方面からの内容を集めて参考になる点が多い。

是非とも読んでもらいたいパターの本。

 

 

東野圭吾の最新書「流星の絆」は最高!?

『「流星の絆」は最高! 是非読んでみて下さい』

知人の某新聞社の記者から薦められた。

東野圭吾氏の最新書である「流星の絆」は、大ヒット中で、すでに32万部も売れているらいし。

小生、小説を購入する時は、文庫本になってからと決めている。

持ち運びに便利だし、なんたって、財布にやさしいから。

今回は、知人の薦めもあり、奮発してハードカバーを購入した。

夜更かしをして読破したが・・・

小生の率直な感想は、△。

はっきり言って「白夜行」に比べれば、もうひとつ。

期待しすぎたのと、前評判が高すぎたので、肩透かしにあったようだった。

生意気なことを言わせて頂ければ、東野圭吾氏は、もって深みのあるものを書けるはずであろう。

小生の目が肥えてきたのかもしれない。

 

バーディは気持ち

 

石川遼プロを育てた父親の物語。

最近は、色々と物議をかもし出していることも多い、石川勝美氏。

地元信用組合の支店長だった著者が、今までの道のりを綴っている。

ヨネックスの用具契約を皮切りに、パナソニックと所属契約をした。

それ以降も、ANN、山本光学、トヨタ、コカコーラ−、NTTドコモなど、矢継ぎ早に契約を結んでいる。

契約金の合計は、9社で25億円にのぼると言われている。

だからこそ、ヤッカミも多いことであろう。

有名税と言ったところかもしれない。

現在16歳の石川遼君ひとりに、日本のプロゴルフ界の将来を頼っている感じもする。

ちょっといびつな気がするのは、小生だけだろうか

 

ゴルフルネサンス

日本のゴルフ場の2大勢力をご存知でしょうか?

アメリカを代表するファンド会社のゴールドマンサックス系列のアコーディアゴルフ。

もう一方が、ローンスターのゴルフ場運営会社、パシフィック・ゴルフ・マネージメント(PGM)。

「ローンスター」と言うのは、テキサス州の別名として使われている。

小生が学生時代に3年弱住んでいたダラスも、テキサス州の都市として有名だ。

現存する2400余りのゴルフ場の1割を、2つのゴルフ場が所有している。

上記の2つの会社とも東京証券取引所に上場を果たし、潤沢な資金を得た。

日本のゴルフ場の預託金問題から救済する手を差しのべたのか、ハゲタカファンドと言われる行為なのか・・・

意見が分かれるところであろう。

どちらにしても、今後の日本のゴルフ界に大きな影響を与えることは間違いないであろう。

PGMの会長である、広瀬光雄氏の「ゴルフ・ルネサンス」は、著者の経営哲学を垣間見ることが出来て面白い。

 

大沢在昌著「ニッポン泥棒」

最近のIT社会を象徴するような小説。

「世界各国の諜報機関のデータを盗み出した末に作られた未来予測ソフトが完成。それを解凍する鍵を握らされた男女に魔の手が迫る

 失職し、妻にも去られた男・尾津は、見ず知らずの男に「あなたと、もう一人の女性が、世界を変えるソフトウェアの鍵なのだ」と告げられる。突然の出来事に驚く尾津。そして様々な諜報機関が彼を囲い込むべく動き始めます。やがて見えてきたソフトの正体は、世界中の機密情報を盗み出した末に作られた未来予測ソフト「ヒミコ」でした。これを開発した集団に、ソフト解凍の鍵を「握らされた」尾津と、もう一人の女性・かおるの運命は? 膨張するネット社会の恐怖を描いた傑作です。」

 

久坂部羊著「日本人の死に時」

 

長生きのリスクを、老人医療に携わる医師の立場から書かれた本。
「破裂」を読んでから、気になっていた著者。

「始めると止められない延命治療の悲惨さ。
コロリ死を憧れを持って語る老人たち。
意地悪で「あんたなんて死ねない」と言う老女。
数々の事例は涙なくして読むことはできませんでした。
生き物すべてに平等に訪れる死。
身内や、自分自身の予習として読んでよかったと思う本でした。」

読者のコメントが本の内容を現している。

 

藤沢周平著「蝉しぐれ」

 

小生も50歳になる。

自分では、信じられないような年齢。

肉体は年齢を重ねるが、精神面がそれに伴っているのだろうか?

読書だけでもと思い、手にした藤沢周平。

彼の代表作「蝉しぐれ」を読むと心温かくなる。

「藩内の権力闘争に翻弄される男女の切ない悲恋を描く本格時代劇。

不当な汚名に耐え、ようやく家の復権がかなった青年藩士が、かつて淡い初恋を育んだ幼なじみと皮肉な再会を果たし、新たに巻き起こる派閥抗争の渦の中で、藩に仕える武士としての宿命を背負い非情な運命に立ち向かう姿を四季折々の美しいさと共に綴る。」

読み終わって、主人公「牧文四郎」と伴に自分も成長した気分になるから不思議なものだ。

再生巨流 楡周平著

厳しい企業人の世界を描いた経済小説。

ビジネスの現場を抉った。

「脳みそが捻じ切れんばかりに考え抜く!」

「現場にヒントがある!」

「部下に夢を与え続けること!」

小生もビジネスに世界にいるのだが・・・

まだまだできる事があるようなヒントが満載だった。

 

「臨場」横山秀夫著

検視官が事件現場に臨むことを「臨場」という。

臨場の初動捜査が、事件解決の大きな役割を担う。

主人公の倉石義男は、死者からのメッセージを的確に読み取る。

誰もが自殺や病死と疑わない案件を殺人と見破る。

また、殺人の見立てを「事件性なし」と覆してきた。

人呼んで「終身検視官」。

組織に与せず、己の道を貫く男の生き様をストイックに描く。

「クライマーズ・ハイ」から横山秀夫氏のファンになってしまった。

平成191217

 

横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」

 

小生、ゴルフジャーナリスト協会の末席会員を汚している。

ジャーナリストといっても、新聞社に務めたことも無く、記者としての経験も乏しい。

その昔、ゴルフ記者に付いてゴルフトーナメントや取材方法の手ほどきをうけた。

Y新聞のゴルフコラム連載をさせていただき、デスクからの赤ペン指導をしてもらった。

地方新聞社に勤めた経験を生かした、横山秀夫氏のクライマーズ・ハイは、大変読み応えがあった。

群馬の御巣鷹山で起きた、日航の墜落事故。

地元の新聞の全権デスクを任される主人公の葛藤が、見事に表されていた。

常に締め切り時間と戦う新聞社を垣間見て、ジャーナリスト魂を学んだ感じがした。

平成19129

 

 

 

ピンチの裏側

劇的な優勝をした佐賀北高校の野球部ベンチに貼ってあった

「ピンチの裏側」。
「神様は決してピンチだけをお与えにならない
ピンチの裏側に必ず
ピンチと同じ大きさのチャンスを
用意して下さっている
愚痴をこぼしたりヤケを起こすと
チャンスを見つける目が曇り
ピンチを切り抜けるエネルギー 
さえ失せてしまう
ピンチはチャンス
どっしりかまえて

ピンチの裏側に用意されてる
チャンスを見つけよう」

山本よしきさんの詩集が、

なかなか見えないピンチの裏側を見させてくれるかも。

平成19128

 

 


夢をかなえるゾウ

 


お茶目なゾウの神様。

自分を変えたい主人公に、課題を与える。

 

靴を磨く

トイレを掃除する

人を褒める

その日から実行する

どれも出来るようなことばかり。

自分を変えたいと思っていても、なかなか変われない。

まずは行動あるのみ。

 

平成191111

 

東野圭吾著「時生」

 

 

また泣かされてしまった。

1958年生まれの東野圭吾に。

小生と同じ歳の著者。

次々と名作を書き続ける著者に、感嘆せずにいられない。

読書の秋、こんな良い作品の出会えて幸せである。

平成191030

 

闇社会の守護神と呼ばれて

 

 

偶然、読んだ田中森一著「やみ社会の守護神と呼ばれて」。

偶然だが、知り合いの弁護士さんの同期生だそうだ。

40年前の武勇伝を聞かせてもらった。

また、知り合いの元警察官からも、話を聞いた。

余りにも波乱万丈な人生の著書を読んでみると、あらためて

闇の社会が浮き彫りにされた気がする。

平成191024

 

 

ホタル帰る

 

 

涙なしに読むことが出来ない一冊。

こんな時代があったんだ。

遠い望郷のかなたになってしまうには、、、

語り継ぎ、記憶にとどめる必要があるのではないだろうか。

平成191023

 

教育勅語

 

 

 

教育勅語

朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニコヲ樹ツルコト深厚ナリ

我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此

レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ

兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ

修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シコ器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開

キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無

窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス

又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン

斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所

之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々

服膺シテ咸其コヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

明治二十三年十月三十日 御名御璽

現在の教育勅語が欲しいところ。

平成191022

 

 

ほろほろと止め処なく涙がこぼれた「眉山」

 

 

 

さだまさしと言えば「秋桜」や「関白宣言」など国民的ヒットソングのシンガーソングライターとして知られている。

音楽だけでなく小説でも異能ぶりを発揮する。

「精霊ながし」や「解夏」は読者に好感をもって受け入れられ、その映画化も深い感銘を与えた。

さだの映画化3作目がこの「眉山」。

10万部を超えるベストセラーの映画化だ。

母の本当の想いを知ることで大切なものを悟り、自身も成長して行く娘の姿を描いている。

ほろほろと止め処なく、涙しながら読んだ。

平成19526

 

「ハゲタカ」の著者、真山仁さんは、後輩なんです

 

 

http://www.mayamajin.jp/index.html 

NHKドラマ「ハゲタカ」の原作者である真山仁さん。

小生も、「ハゲタカ」の上下と第二弾の「バイアウト」上下の4冊を一気に読んでしまうほど、のめり込んだ。

真山仁さんは、同志社大学法学部卒業。

小生の4年後輩だった。

先日、お会いした時、「香里グリーンテニスクラブの大東さんでしょう!」と言われた。

「大学時代にテニスサークルの部長として、大東さんに対してテニスコート利用の交渉に当たっていたのが、僕なんです」

小生、記憶力が薄く、はっきり覚えていない。

小生が、テニスクラブの支配人をしていた時のこと。

「その時の経験が、『ハゲタカ』の主人公である鷲津の基となっているんです」

いやはや偉大な後輩と知り合いで小生、うれしい限りである。

平成19419

 

 

「ゴルフ一筋」宮本留吉

 

 

小学5年生で日本最古の神戸ゴルフ倶楽部のキャディーとなった宮本留吉氏。

日本で3番目のプロゴルファーとなる。

昭和の初期に、2度にわたり米国遠征を成し遂げ、好成績を収める。

球聖ボビー・ジョーンズをエキジビションマッチで破り、5ドル紙幣にサインを貰った。

日本オープン6勝をはじめ、日本プロ2勝など、素晴らしい戦績を残された。

昭和初期を中心に活躍され、日本ゴルフ界創世記の礎となられた著者の回顧録を読むことで、現代のゴルフ界に脈々と受け継がれてきたものが垣間見られる。

温故知新の意味も含めて、ゴルファーの皆様に読んでもらいたい一冊です。

平成1945

夏坂健

 

 

 

「18年つきあった友人より、18ホールをつきあった他人の方がわかりやすい」と夏坂健さんが言っておられた。

日本において、レッスン本以外でゴルフに関する書籍が少ないなか、夏坂健さんは、摂津茂和さんと並んで数少ないゴルフ論客であろう。

ある新聞は、彼のことを「ゴルファーには二種類しか存在しない。すなわち夏坂健の本を読むか読まないか。つまり知性的か非知性的か、彼の本はバロメーターとされる」と紹介していた。

同じなら、知性的なゴルファーを目指したいものだ。

平成194月4日

 

 

「日本最強のプロゴルファー伝−鬼才・戸田藤一郎の生涯」

 

 

 

関西のゴルファーには、戸田藤一郎プロへの特別の思いがある。

昭和初期に、アメリカに遠征をしてメジャートーナメントにも出場している。

日本の公式戦で年間グランドスラムを達成した、唯一のプロゴルファー。

その栄光とは裏腹に、波乱万丈の人生であった。

全盛期にプロ資格を剥奪され、10年間試合に出ることができなくなった。

職を失い、四国に都落ちをして、食べることさえままならなくなる。

失意のどん底で、自殺までも考えたという。

しかも、プロゴルフ界の追放が、いわれのない理由だから、なおのこと。

そして、ブランクを克服して見事、復活をする。

56歳の時に、公式戦で34歳の杉原輝雄を破った。

破天荒な職人かたぎの物語。

平成1943

 

ベン・ホーガンの「モダン・ゴルフ」

 

 

 

日本のゴルフ界でも、有名なベン・ホーガンの「モダン・ゴルフ」。

欧米人では、珍しい寡黙なプレーヤーで、プレー中に同伴競技者と会話をすることも少なかった。

独りで居ることを望み、練習の虫で、完璧主義者。

瀕死の重傷を負った交通事故から奇跡のカンバックを果たした。

フックで悩んでいたベン・ホーガンが、フェードに変えて、勝てるようになった。

その秘密を、高額な金額で雑誌社に売ったのが「モダンゴルフ」だそうだ。

日本では、ゴルフの聖書のようにあがめられている節がある。

しかしジーン・サラゼンいわく、

「フックからフェードに変えることなんて、一言なのである。

トップで手首をちょっと内側に曲げるという一つのポイントを、お金で雑誌に売った」。

立場が違えば、見方も違うものである。

平成1942

 

 

痛快な小説

 

 

「メトロに乗って」以来、浅田次郎氏のファンになった。

自分の身に照らし合わせて、ちょっぴり深刻で、哀愁が感じられた。

「椿山課長の七日間」では、笑いあり涙ありの痛快物語。

ほれ込んでしまった。

「蒼穹の昴」を読んで、考えが変わった。

浅田次郎氏に対しての尊敬の念が生まれた。

壮大な長編歴史物語を同じ作家が書いたとは信じがたい。

今回の「シェラザード」で、再度、打ちのめされた。

この作家は、どこまで幅があるのだろうか?

4つの全く違った感動を与えてくれる名作であった。

平成181117

 

 

百田尚樹著「永遠のゼロ」

 

 


 

 


前回、読んだ硫黄島の物語同様に涙なくして読むことが出来ない小説。

特攻隊員だった亡き祖父のことを、生存者に会って話を聞く。

自分が生まれる遥か前の戦争末期の事を、その当時を伴に行きぬいた人の話は重い。

ほろほろ頬を落ちる涙で、布団がぬれた。

未だに世界の何処かで、人を殺しあう戦争が続いていることは、嘆かわしい。

平成181112

東野圭吾氏の「手紙」

 

最近、やけに東野圭吾氏に入れ込んでいる。

まずは直木賞受賞作品の「容疑者Xの献身」。

著者が「正統派ミステリーとしては、僕の最高傑作です」とコメントしている。

そして直木賞後、最初の長編作品の「赤い指」。

屈折した家族模様を描きながら、愛情とは何かを問われている気がする。

今回の「手紙」は映画化され、11月ロードショーが控えている。

両親を早くに無くした貧しい兄弟の話。

弟を大学に行かす為に「強盗殺人」を犯してしまった兄。

犯罪者の身内のレッテルを背負いながら生きていく弟の人生模様を描いている。

秋の夜長に良書を枕にするのも悪くはない。

平成181023

 

「オシムの言葉」オシム語録の裏にある物語を知った。

 

 

 

一昔までは、オシム? 誰?

「ジェフ千葉を初タイトルに導いた名将」と言われても、

ジーコに比べればネームバリューがない。

しかし「オシムの言葉」を呼んで感動した。

 

「君たちはプロだ。休むのは引退してから十分だ」

「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか?

準備が足らないのです」

ことわざ、喩え話、比喩、ジョークをおりまぜながら、物事の真髄をついている。

オシム語録の助産婦、通訳の間瀬秀一氏が語る真髄が、面白い。

この監督の通訳をやって、Jリーグの監督になるという新しい目標が出てきたという。

小生も、100人を超える海外ティーチングプロ達の通訳、翻訳やインタビューをさせていただいた。

それらの経験を通じて、学んだことが大変多い。

 

ゴルフのティーチングプロにも是非読んでもらいたい一冊。

平成18923

ハチドリのひとしずく

 

南米アンデス地方にある話。

小さな力の大切さを教えてくれる。

 

『 森が燃えていました

森の生きものたちは、われ先にと逃げていきました

でもクリキンディという名のハチドリだけは、いったりきたり

くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、

火の上に落としていきます

動物たちがそれを見て、

「そんなことをしていったい何になるんだ」といって笑います

クリキンディは、こう答えました

「私は、私にできることをしているだけ」 』

小生も「ハチドリのひとしずく」の物語を広めていく一役を担いたい。

平成18918

萩原浩著「明日の記憶」

 

 

小生、記憶がうすい。

昔の記憶もそうだが、最近の事も忘れてしまう。昨日の食事も覚えていないほど。

ゴルフコースの覚えも悪い。

「○○ホールで、OBを打ってしまいました」と言われても、コースが頭に浮ばない。

人の名前も良く忘れる。

街中で挨拶をされても、どこの人だか分からない事もある。

冷蔵庫を開けてから、何を出そうとしていたのか記憶が飛んでしまう。

これらは、危ない症状かもしれない。

特に「明日の記憶」を読んで、自分に降りかかってくるような気がした。

「俺も一度、病院に行こうかな」と、、、

平成1874

 

ダ・ヴィンチ・コード

 

「この物語は真実だけに基いたもの、、、、」

小説には、このように明記されている。

しかし、映画では

「フィクションである」とわざわざ最後に出している。

世界中で5000万部を販売した、ダ・ヴィンチ・コード。

ネーミングを始め、マーケティングの勝利によるところが大であろう。

キリスト教の根幹にかかわる話題だけに、話題が話題を呼び、雪だるまのように反響が膨らんだ。

そう、小生もその話題に踊らされて、小説と映画に消費させられてしまった。

「名物で大変美味しい」と評判で、口にしてみたが、非常に後味が悪い。

そんなたとえが当てはまる、「ダ・ヴィンチ・コード」であった。

平成1872

 

 

金融小説が面白い

マネーロンダリング / 橘玲/[著]

フィクションの物語であるが、国際金融情報に詳しい著者の小説に思わず引き込まれる。

 

「アジアでも屈指のオフショア金融センターである香港と日本を舞台に繰り広げられる国際金融情報小説。この小説の特徴は、通常の金融サスペンスと比較してその状況設定、描写がリアルな点にある。著者の橘玲は、「ゴミ投資家」シリーズで知られる「海外投資を楽しむ会」創設メンバーの1人であり、自ら相当の金融現場を経験していると思われる。

   小説の主人公である工藤秋生は、34歳で香港在住のFA(ファイナンシャル・アドバイザー)。都市銀行、ニューヨークの投資銀行、ヘッジファンド運用会社を経て、現在は香港で日本人を相手にオフショア関連のアドバイザーをやっている。その工藤のもとに日本から若林麗子と名乗るゴージャスな美人が現れる。日本での複雑な事情も知らぬまま、工藤はその美人に香港でオフショア会社、オフショア銀行、私書箱サービスを利用したスキームを提案。

   しかし、その数か月後、日本から黒木という男が工藤のもとにやってきたとき、工藤は自分がとんでもない深みにはまっていくことを知る。麗子は黒木が関係する50億円を日本から送金し、そのまま行方をくらましているという。黒木はオフショア事情に精通している工藤に助けを求めたのだった。

   その後、工藤は日本に飛び、話の全容を知ることになる。50億円のありかを求めて再び香港に戻り、さらに日本に戻る工藤。話はいよいよ複雑に絡んだ結末へと向かう。美人麗子の運命は? 麗子が絡んだ50億円の行方はいかに?

お薦めの小説です。

平成18年4月3

「日本をダメにした売国奴は誰だ!」前野徹著

 

 

「日本をダメにした売国奴は誰だ!」

過激な題名だが、内容は至極当たり前なことが書かれている。

朝日新聞を筆頭に、首を傾げたくなる日本のメディアの実情がわかりやすく解説されている。

小生も兼ねてから、A新聞にはとことん呆れ果てていた。

プロスキープレーヤーの三浦雄一郎氏が、国旗をかざしてエベレスト登頂を果たした時に、わざわざ国旗の写真を紙面に載せなかったのだから。

しかし戦後のアメリによる日本統治政策によって、日本人の精神構造が骨抜きにされてきた論は、小生同意しかねる。

だって精神部分の荒廃は、経済成長を成し遂げて来てからの日本に起こって来たのであるから。

悪いことが起こって来た原因を外部に見るの危険な思想である。

全ての原因は、自分たちの中にあると思う。

そんな事も気付かせてくれる、お薦めの一冊だ。

 

平成18328

「笑顔の魔法」を読んで初優勝の西塚美希世プロ

 

 

 

日本女子プロゴルフトーナメントの開幕戦、ダイキンオーキッドレディースで西口美希世プロが初優勝を飾った。

プロ入り12年目の34歳、通算196試合目で初優勝をつかんだ。

一昨年の宮里藍プロの登場から横峯さくら、諸味里しのぶなど若手の選手の台頭で盛り上がっている女子プロゴルフ会。

その中に、遅咲きの中堅選手がわって入った。

優勝の瞬間、「私でいいの?ごめんなさい」とあくまでも控えめな西口プロ。

これまで、3位以内に入ること10度の彼女を変えたのは、空港で買った一冊の本だという。

「いつも笑顔でありがとうの心を忘れずに」

野坂礼子さんの「あなたに奇跡を起す、笑顔の魔法」。

一昨年の大塚有理子プロの優勝といい、今回の西塚プロといい、一冊の本との出会いで大きく人生が開いた。

ありがとう、ありがとう、ありがとうございます、を笑顔で唱えれば人生が変わる。

平成183月7日

 

 

書店で平積みされている小生の本

 

 

 

小生の本が書店で、平積みされている。

徳間書店さんから出版された、「出直しゴルフ60のヒント」。

昨年、交野カントリー倶楽部と山梨県のゴルフ場で取材撮影したもの。

日刊ゲンダイに60回に渡って連載したものを、まとめて頂いた。

なんだか、恥ずかしいような、うれしいような。

小生、根っからの理数系で、国語が大の苦手だった。

読書が嫌いで、文章を書くことなど考えられなかった。

人前で話をすることも、ままならなかった。

しかし人生は、わからないものだ。

その反動が、来ているのであろうか。

今では毎日、寝る前に読書と作文を書くことが習慣になっている。

また、否が応でも人前で話す機会も多くなってきた。

必要に迫られて、無我夢中でやってきた。

書く事と話すことのハンデは、18そこそこのボギーペースといったところであろう。

シングル入りを目指して、今後も努力を続けていきたいところである。

平成1836

徳間書店よりシリーズ第6弾の書籍が出版

 

小生の「易しいゴルフ57のツボ」に続き、「出直しゴルフ60のヒント」が徳間書店さんより出版される。

前回は、「意識を変えれば10打は縮まる!」と題して、練習ドリルを中心の内容であった。

今回は「100を切る!ドクター大東将啓の簡単コースレッスン」と題して、スコア−を縮めるためのコースマネージメントを中心にまとめた。

練習では「易しいゴルフ57のツボ」を、プレーのためには「出直しゴルフ60のヒント」を読んでいただければ、お役にたつものと思います。

ゼクシオボールがプレゼントされるタイアップ企画も付いていますので、書店にてお求め頂ければ幸いです。

平成1833

台湾の書店で小生の書籍を発見!

 

 

台湾の書店で小生の書籍を発見した。

45分でゴルフがうまくなる」PHP研究所から出版されたものが、台湾語に翻訳されていた。

今回、台湾南部の都市、高雄を訪れた時、書棚に並んでいるのを見つけた。

長い間、音信不通の友に会ったようで、とっても嬉しい気分になり、自分で購入してしまった。

台湾では、ゴルフはブルジョアのスポーツで、大衆化にはほど遠い。

謝敏男や涂阿玉プロなど昔から強い選手が多く排出されたが、ほとんどはキャディー出身。

淡水ゴルフ場は、その点で有名である。

小生のゴルフ上達法が、少しでも台湾ゴルファーの助けになれば幸いだ。

平成18214

藤原雅彦著「国家の品格」

日本人意識を持ったことがあるだろうか?

拉致問題がメディアで取上げられ、靖国神社参拝が近隣諸国で問題になってきた事で、国家や民族について考えさせられるようになって来た気がする。

小生自身、四半世紀前、22歳で留学するまで、自分が日本人として意識する事など、なかった。

アメリカに渡り、クラスで唯一の日本人として、「宗教は?」

「日本の文化は?」と聞かれて、初めて自分の無知を感じた。

日本人でありながら、日本人としての民族意識もなく、日本の歴史、文化や宗教を深く考え勉強することなく育ってきた。

確固たる自分の礎がなく、拠り所がなければ、一人の人間として尊敬される事が少ない。

改めて、自分の拠り所を見つけるための、勉強をやり直したことを、懐かしく思う。

藤原正彦著の「国家の品格」は、日本人として大切な部分を見つめ直させて頂ける良書であろう。

平成1819

 

 

 

健康方程式:そのA

「日本には朝食真理教の国です。

「朝食=健康の基」と洗脳されています。」

と、健康方程式を提唱する井上敬先生が力説されている。

「朝食は身体に悪い」という説は、以前から言われてきたとのこと。

1 渡辺正 「朝食有害説」 情報センター出版局1999
2)小山内博「生活習慣病に克つ新常識 まずは朝食を抜く!」 新潮社2003
3)甲田光雄「朝食を抜いたらこうなった」 春秋社2003
4)石原結實「半断食」健康法 講談社2004
渡辺正先生
小山内博先生
甲田光雄先生
石原結實先生

上記の先生も、朝食を抜く事を提唱されている。

1ヶ月続ければ、身体が軽くなり、糖尿病、高血圧が自然と良くなるらしい。

「大阪府は2006年度の予算に「朝食もりもり運動キャンペーン」を組み込みました。知事は善意でこの運動を進められていますが、税金を府民の肥満、胃癌、大腸癌のために使うことになります。私も機会があれば進言しますが、どなたか太田房江知事に会ったら、朝食真理教の洗脳を解いてあげてくださいね。しかし、洗脳を解くのは洗脳するより難しいものであると講演をする度に痛感しています。」と言われている。

洗脳された思い込みは、恐ろしいものだ。

平成1712月2日

中部銀次郎photo by Gary S.Kobayashi

中部銀次郎語録

日本アマを6度も制して、日本におけるボビー・ジョーンズ的存在の中部銀次郎氏。

琴線に触れる中部銀次郎語録を紹介したい。

 

「ボールに触れるな

ボールはあるがままの状態でプレーせよ

ディボット跡にボールが入っても平然としていること

ボアールに向かって正しく立つ姿勢を普段仕事の合間でもイメージすること

常に同じリズムで歩く、たとえミスを犯しても走り出すな

正しいアドレスと正しいボールの位置、これさえチェックしたらスイングは大幅に改善される

スイングはアドレスで決まる。いいスコアでラウンドしたいなら、正しいスイングを身に付けて

すべてのストロークは等価である

プレー中は余計なことは言わない、しない、考えない

常に同じリズムで歩く、たとえミスを犯しても走り出すな

敗因は全て自分にあり、勝因は相手のミスにある

最悪を覚悟して、最善を尽くせ

自分のプレーに使命感を持っている人はうまくなる

ゴルフで起こったことに敏感に反応してはいけない、やわらかにやり過ごすこと」

 

中部氏の逸話に関しては、下記のページを是非、読んで貰いたい。

http://www.shueisha.co.jp/golf/top.html 

平成171030

 

 

笑って泣いてしまった爽快な小説

 

浅田次郎とは、一体どんな作家なんだろう。

「蒼穹の昴」では、壮大な中国時代物語が綴られていた。

それは、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」にもひけをとらないほど遠大な時代物語と思う。

そんな時代物語とは、対極の爽快な小説が「椿山課長の七日間」。

「地下鉄に乗って」を読んだ後もそうだったが、心の中に重たいものが残った。

いろいろ、考えさせられた。

小説の素晴らしさを改めて感じる事ができた一冊。

 

「想像しただけでもなんとなくイメージが湧いてくるタイトルです。椿山課長はデパートの婦人服売り場の責任者。高卒46歳。妻子一人。念願のマイホームを建てたばかり。ところが、デパート最大の大売出しの初日、突然死してしまった。無念の残る椿山課長は初七日だけという約束でこの世に舞い戻ってきた。その椿山課長を待っていた現実とは・・・。椿山課長は知らなかった自分自身を発見してゆくことになりました。自分の知らない姿、他人から自分がどう見えているのか。そう思うと身の回りの世界も新鮮に映ります。そんなことを感じさせてくれる物語でした。ユーモアとホロリとくる話が上手く溶け合った作品です。浅田ファンの方にはお勧めです。」

平成17111

「敬天愛人」

西郷隆盛肖像画

103日号からの日経ビジネスに稲盛和夫氏の連載がスタートした。

西郷隆盛の「敬天愛人」を座右の銘として「人間として正しい判断、天に恥じない経営」を貫いてきた事が書かれている。

京セラの応接室には、この「敬天愛人」の額が掲げられ、経営指針とされて来たそうだ。

「敬天愛人」の言葉を愛した西郷隆盛は、南洲翁遺訓の中で、「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也。」と語っている。

 

「安政5(1858)1116日、西郷は僧・月照(げっしょう)と共に、鹿児島錦江湾の海に投身自殺を図りました。薩摩藩の朝廷工作に関わっていた京都清水寺成就院の住職・月照は、井伊大老が行った「安政の大獄」により、その身が非常に危険になりました。井伊大老は、反幕府と見られる行動を取った人々を、根こそぎ捕縛しようとしたのです。月照は、将軍継嗣問題(13代将軍家定の跡継ぎを巡る問題)や前薩摩藩主・島津斉彬(しまづなりあきら)の率兵上京計画等に、薩摩藩と公家の近衛家との仲介役として大いに働いていた経緯があり、そのため幕府に睨まれる存在となったのです。そんな月照の身を案じた西郷は、月照を守るべく薩摩藩内に匿うことを計画しました。だが、薩摩藩第28代藩主・島津斉彬の急死により、薩摩藩の方針が大きく変わっていたため、薩摩藩政府は月照の庇護を拒否したのです。また、あろうことか、藩政府は西郷に対し、月照を藩外に追放するように命じたのです。安政の大獄の余波を恐れた薩摩藩政府の対応は、このように冷たいものでした。西郷は、月照が薩摩藩のためにどれだけの努力をしてきたかをよく知っており、薩摩藩には月照を保護する義理があることを藩政府に説明しました。しかし、月照を匿うことによって、幕府に睨まれることを恐れた藩政府の態度は、とうとう変わることがありませんでした。月照を藩外に追放するという藩政府のやり方は、西郷にとって許せないことだったのですが、薩摩藩士として、藩政府の命令に歯向かうことも出来ません。また、西郷としては、幕府の捕方がいる藩外に月照を連れていくというようなことも、当然の如く出来ませんでした。この事態に絶望した西郷は、月照と相談し、二人は相伴って寒中の海に身を投じたのです。
 結果、月照だけが絶命し、西郷は奇跡的に蘇生しました。一人生き残った西郷の苦しみというのは、いかばかりであったでしょう。共に身投げした相手が死に、自分だけ一人が生き残ったのです。武士として、そして一人の人間として、これほどの恥辱と苦しみはなかったことでしょう。西郷は気が狂わんばかりに、悩み苦しみました。今からでも月照の後を追って、死にたいとも思ったでしょう。現に西郷家では、西郷の周辺から、刃物類を一切隠したと伝えられています。そして、苦しみに苦しんだ末、西郷は一つの考え方に行き着くのです。
『こうして自分一人だけが生き残ったのは、まだ自分にはやり残した使命がある、だからこそ、こうして天によって命を助けられたのだ。』
このように、天が自分一人だけを助けたのは、天が自分に何か大きな使命を与えているからだ、と考えることによって、西郷はようやく苦しみから抜け出すことが出来たのです。そして、西郷は、自分が天によって生かされたという、天命への信仰に目覚めるのです。この月照との一件が、最初申しました「敬天愛人」への思想へとつながっていくわけです。そして、この後、西郷はいかなる艱難辛苦を何度も味わおうとも、決して自ら命を断つということはしませんでした。自分の使命が終われば、天は自分の命を奪い去るだろう、天が自分を生かしてくれる内は、自分にはまだやらなければならないことがあるということだ。西郷はそのように考え、この月照との自殺未遂の後、西南戦争で城山の露と消えるまで、絶対自殺は考えませんでした。鹿児島出身で西郷研究の第一人者であった歴史作家の故・海音寺潮五郎氏は、この西郷の月照との投身自殺と天への信仰について、次のように書いています。
「月照との事件の後、さんたんたる苦悩の末に彼は敬天の信仰に達し、それ以後、彼は自殺は小我をもって天命を限定するものだと信じて、いかなる艱苦、いかなる恥辱にも決して自殺を思わず生き抜いてきたのです。」
 このように、月照との自殺未遂の末、天への信仰に目覚めた西郷は、天命というものを常に身近なものとして感じ、その天命をつかさどる天を敬うことによって、天の本質である慈愛というものを体得しようと考えました。当然、天というものは、人を平等に愛してくれるものなので、西郷は、一切の私利私欲という欲を離れて、天と同じように、仁愛の人になることを人生最大の目標とし、終生努力し続けたのです。」

そんな物語を読みながら「敬天愛人」の持つ意味にふれる事ができた。

平成171010

 

 580円で人生が変わるかも

 

 

「京セラやKDDIを世界的な企業に育て上げ、いまも次々と新事業に挑戦し続ける稲盛和夫氏。

その創業のベースは、「人間として正しいことを追求すること」であったという。

本書は業容が拡大していく過程で、自ら講師となり、社員に向かって「京セラの経営哲学」を熱く語った勉強会の記録である。

しかしそれは、一企業人にとどまらぬ、普遍的な人生とビジネスの成功哲学でもある。」

 

たった580円で人生が変わるかもしれない。

もちろん書籍の内容は、読み手が判断するところである。

内容が同じでも、読み手の受け取り方でインパクトは違うものとなろう。

小生にとっては、大きな影響を得られた一冊。

良書として皆様にも薦めさせていただいている。

平成17年10月6日

 

 

 

 

「カリスマ体育教師の常勝教育」を読んで

 

大阪の中学教師として、20年間、あれた教育現場に決然と立ち向かい、子ども達に夢と感動を与えてきた原田先生。

生活指導を正す態度教育により、陸上競技の個人種目で13回の日本一を排出した。

「目標設定」を明確にして、それを書き込み、周りに対して公表する。

そしてその目標に、夢と希望を与えていく指導。

「心・技・体」の心に目を向けて、メンタルトレーニングやイメージ作りを大切にしてきた。

普通の子度もたちが日本一になっていくプロセスは壮絶そのもの。

言われてするのではなく、自ら進んで物事を考え行動する「自立型人間」を育ててきた。

掃除と奉仕活動も進んで行い、感謝の心を知るようななった。

書いて書いて書きまくることによって、自分の姿とイメージ作りが出来るようになった。

目標を三段階で立てることにより、達成率があがる。

練習課題や懸案事項の優先順位を明確に設定する「おかず理論」。

ニューヨークの地下鉄でも採用された「ブロークン・ウンドウ理論」。

365日、毎日皿洗いをしたら優勝できました」と、できることの継続こそが心を強くする。

「仕事と思うな人生と思え」

「練習は時間内でやり切れ」

建築家の安藤忠雄さんから、イチロウ、タイガー・ウッズ、ジュリアーニ元ニューヨーク市長、イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏、ワタミフードの渡邊社長まで、その話は多義にわたる。

1.            心づくり指導(目標設定)

2.            主体変容(自分に気付き、他人に気付くこと)

3.            個人理念の構築(何が起きても動じない自分づくり)

4.            長所の発見と伸長(自分の得意なことから成功を導き出す)

上記の4つのことは、教育現場だけではなく、実社会でも通じるものであろう。

平成17726

 

小生のレッスン書が徳間書店から新発売!

お待たせいたしました。

7月1日に、徳間書店よりの小生のレッスン書が出版されました。

以前に日刊ゲンダイに連載していたものを中心にまとめたもの。

日本ゴルフジャーナリスト協会の菅野徳雄会長のご尽力により、実現の運びとなった。

スイングの形に固執するレッスン書が多い中、「イメージの持ち方でゴルフが大きく変わる」ことを中心に書いてみた。

例えば、ゴルフボールが大空の雲の中に吸い込まれるイメージを持つことにより、スムーズにフォロースルーとれる場合が多い。

結果的に、ヘッドスピードが速くなり、飛距離が伸びる。

しゃかりきになってボールを叩きにいくよりも、ボールをテニスボールのような柔らかいイメージを持つことも効果的だ。

そんなヒントが盛りだくさん。

もちろん、全てが皆様にピッタリとフィットするとは限りませんが、「眼から鱗が落ちる」考え方があるでしょう。

皆様のゴルフゲームのヒントとなり、お役にたてば幸いです。

http://www.tokuma.jp/ 

平成17725

 

 

神渡良平氏の「主題のある人生」その二

主題のある人生 一隅を照らす生き方とは何か / 神渡良平/著

神渡良平氏の「主題ある人生」の冒頭に、不登校の女子生徒をかかえた中学校の先生の手記が掲載されていた。

 

「卒業式の朝も、彼女は登校していなかった。二年生の新学期から私のクラスに転入してきた彼女。前の中学校でいじめによって不登校になり、私のクラスに転入してきた。環境が変わったものの、彼女の登校回数は増えなかった。

卒業当日、朝の会で生徒たちが、

「彼女を迎えにいこう」と言い出した。

でも迎えに行くには、あまりにも時間がなかった。

だから私はみんなに、

「彼女がいつ来てもいいように、準備しておく」と伝えた。

彼女の登校がたとえ午後になったとしても、彼女だけの卒業式を行おうと考えていた。

生徒たちは彼女のことを気にしながらも、廊下に並び、入場準備をした。

「卒業生、入場!」

の言葉と共に、卒業生は体育館に入場した。みんな胸に花のリボンをつけている。私は胸に彼女の花のリボンをつけて入場した。

式が始まった。開式の言葉、学校長の式辞、来賓の祝辞、そしてとうとう卒業証書授与がはじまった。彼女はまだ来ていない、、、、。

卒業証書授与が終わって、みんながお礼の式歌を歌い始めた。

そのときだ。体育館に彼女の姿が現われた。歌の最中だったが、私は自分の席を探している彼女に走り寄り、席まで誘導した。クラスの生徒も彼女の姿に気がついた。クラス全員そろっての式になったことの嬉しさに感激し、みんなの歌声が涙声になっていた。

修学旅行も欠席した彼女に、クラス全員が京都から手紙を書いた。クラスの仲間の誕生日には、いつも誕生日の歌を歌い合っていたので、彼女の誕生日にも、彼女がいなくても、みんなで歌った。毎日、彼女の家を訪れていたクラスメイト。自分の入試前日も、彼女の家を訪ねていた友達もいた。彼女を席に誘導するまで、私の頭の中で、たくさんのことが思い出された。

私は彼女を席まで誘導すると、胸から花を外し、彼女の胸にその花をつけた。

式場の時間が止まったようだった。私はもう涙で声にならなかった。彼女の肩を叩いて職員席に戻ろうとしたとき、彼女は小さな声で、

「先生、ありがとう」と言った。

学校長が職員席で、

「彼女うに卒業証書授与するから、いいね」とささやいた。

私はすぐに彼女に走り寄った。

「今から、卒業証書授与するか、いいな」と言う私に、彼女は

「はい!」とはっきりと返事をした。

司会者が、

「ここで、もう一度、卒業証書授与を行います」と会場に伝えた。

私はマイクの前に立って、

「平成○○年度卒業生 ○△○□」と言おうとしたが、私の声は涙でくぐもってしまい、声にならなかった。でも、彼女は

「はい」とはっきり答えた。それを聞いて、クラス全員が泣いた。来賓も保護者も、職員も泣いた。

式を終えると、在校生がグランドで列をつくり、卒業生を見送った。私はその列の最後に立った。卒業生は列の間を通り、在校生と別れをし、最後に私を握手をした。そのれるの中を彼女も通ってきた。そして私を見つけて、走り寄ってきた。驚いたことに彼女は、

「先生、、、、、」と言って、だきついてきた。クラスの生徒たちが私に贈ってくれた色紙に、彼女は「先生のクラスで幸せだった」と書いていた。

家庭訪問を繰り返してきた二年間。でも、彼女に一度も玄関に顔を出さなかった。行くたびに、彼女に聞こえるようにと、あえて大きな声で親と話をした。でも彼女は顔を出すことはなかった。手紙を書いたが、返事はこなかった。

その彼女は卒業にあたって書いたクラスの色紙に、私には感謝の言葉をくれ、そして仲間たちには「ありがとう」と書いていた。」

 

小生が感動したのは、この手記を書いた中野先生が、インタビューに答えて、神渡氏に言っている言葉。

「私は彼女に感謝してるんです。

だって、彼女のおかけで、他のクラスの仲間たちが、お互いをとっても思いやる、やさしい生徒に変わっていったんです」

−人間万事塞翁が馬−とう中国の言葉があるが、中野先生のように行動され、感じられる素晴らしい先生がいることに心をうたれた。

平成1774

 

神渡良平氏の「主題のある人生」

 

38歳のときに脳梗塞になり、右半身が不随となられた神渡良平氏。

精力的なリハビリによって社会復帰を果たされた。

そのとき、「人生は一度しかない!

その貴重な人生を取りこぼさないためにどうしたらいいか」という問題意識をもたれたという。

小生、神渡さんの話を直接聞くことができ、冥想による「内観体験」をさせていただき、今までの自分自身が見えてきた。

自我が強く、エゴに満ちた自分自身の姿。

 

その中で紹介された話。

 

下記はニューヨーク州立大学病院の病室の壁に、ある患者さんが書き残されたもの。

「神の慮(オモンバカ)

 

大きな事を成し遂げるために

力を与えてほしいと神に求めたのに

謙虚さを学ぶようにと、弱さを授かった

より偉大なことができるようにと、健康を求めたのに

より良きことができるようにと、病弱をあたえられた

幸せになろうとして、富を求めたのに

懸命であるようにと、貧困を授かった

世の人々の称賛を得ようとして、成功を求めたのに

得意にならないようにと、失敗を授かった

人生を楽しもうと、たくさんのものを求めたのに

むしろ人生を味わうようにと

シンプルな生活を与えられた

求めたものは何一つとして与えられなかったが

願いはすべて聞き届けられていた

私はあらゆる人の中で

もっとも豊かに祝福されていたのだ」

 

マイナスのこと受け入れ、プラスに考えることは簡単にはできない。

でも少しでも、そんなふうに考えることができれば、どんなに素晴らしいことか。

平成177月3日

 

大河の一滴

一昨年、実の娘を乳がんで亡くした義母が薦めてくれた本。

「人生は苦しみと絶望の連続だ。

地獄は今ここにある。

その覚悟が定まったとき、真の希望と生きる勇気が訪れてくる。

ブッダも親鸞も究極のマイナス思考から出発した」

と五木寛之が書いている。

この部分を彼女はどのような気持ちで読んだのであろうか。

『人は大河の一滴』

「それは小さな一滴の水の粒にすぎないが、大きな水の流れをかたちづくる一滴であり、永遠の時間に向かって動いていくリズムの一部なのだと、川の水を眺めながら私にはごく自然にそう感じられるのだった。」

人生について改めて、深く考えさせられる一冊だった。

平成17420

 

 

出版社名

集英社

書籍名

東京物語
 / 奥田英朗/著 
東京物語

シリーズ名

集英社文庫

著者名

奥田英朗/

価格

650 (税込)

19784月。18歳の久雄は、エリック・クラプトンもトム・ウェイツも素通りする退屈な町を飛び出し、上京する。キャンディーズ解散、ジョン・レノン殺害、幻の名古屋オリンピック、ベルリンの壁崩壊。バブル景気に向かう時代の波にもまれ、戸惑いながらも少しずつ大人になっていく久雄。80年代の東京を舞台に、誰もが通り過ぎてきた「あの頃」を鮮やかに描きだす、まぶしい青春グラフィティ。



書籍名

ゴルフライフ極上の愉しみ もう一歩深く、ゴルフをエンジョイするために / 川田太三/著ゴルフライフ極上の愉しみ もう一歩深く、ゴルフをエンジョイするために

著者名

川田太三/

 

出版社名

青春出版社

発行年月

200111

価格(税込)

700

 

 

 

1 スコアよりもっと大切なものがある(ゴルフは何より「人間性」を尊重するスポーツである

スコアよりハンディより大切なこと ほか)

2 ゴルフライフの真の愉しみとは(聖地・セント・アンドリュースに思う

プライベートクラブに見た、本来のクラブライフ ほか)

3 世界の名門コースにゴルフの原点を見る(「オーガスタ・ナショナルGC」のあくなき向上心

名門クラブを悩ますボールとクラブの進化 ほか)

4 素晴らしきゴルフ文化を守るために(社会的地位が確立している欧米のクラブプロ

日本の画一的なコース設計に意義あり ほか)

5 日本ゴルフへの提言(日本ゴルフ100周年に思う

開かれたゴルフ文化を目指して ほか)

出版社名

新潮社

書籍名

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

著者名

佐藤優/

出版年月 

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて
 / 佐藤優/著 
20053

価格

1,680 (税込)

「背任」と「偽計業務妨害」容疑で、東京拘置所での勾留生活512日。第一審判決懲役26カ月、執行猶予4年。有能な外交官にして傑出した情報マン。国を愛し、国のために尽くしたにもかかわらず、すべてを奪われた男が、沈黙を破り、「鈴木宗男事件」の真実を明らかにする。

出版社名

講談社

書籍名

金融夜光虫

シリーズ名

金融夜光虫
 / 杉田望/[著] 
講談社文庫

著者名

杉田望/[]

ISBNコード

4-06-274946-7

価格

730 (税込)


夜の六本木。高層ビルの一室に金融担当大臣ら要人たちが集まり、ある銀行の破綻処理について互いの腹を探り合った。その直後、大手銀行と監査法人の争いが勃発。監査法人のエリートが、失踪してしまう。彼はなぜ消えたのか!?金融界に蠢く男たちの「暗部」を描きだす迫真の経済ミステリー。

出版社名

講談社

書籍名

柔らかな頬
 / 桐野夏生/著 
柔らかな頬

著者名

桐野夏生/

価格

1,890 (税込)

「現代の神隠し」と言われた謎の別荘地幼児失踪事件。姦通。誰にも言えない罪が初めにあった。娘の失踪は母親への罰なのか。四年後、ガン宣告を受けた元刑事が再捜査を申し出る。三十四歳、余命半年。死ぬまでに、男の想像力は真実に到達できるか。

出版社名

小説ザ・ゼネコン
 / 高杉良/[著] 
角川書店

書籍名

小説ザ・ゼネコン

シリーズ名

角川文庫

著者名

高杉良/[]

出版年月 

20054

価格

700 (税込)

バブル崩壊前夜、大洋銀行調査役の山本泰世は、大手ゼネコン・東和建設への出向を命じられた。拡大路線を走る同社社長の秘書となった山本は、建設業界のダーティーな実態を目にする。公共事業と政治献金、株価操作莫大な利権をもとに政界・官界と癒着した業界は、徹底した談合体質を有し、闇社会とのつながりももっていた。建設業界を舞台に、日本の政治と経済の暗部に切り込み、組織と個人のあり方に鋭く迫った問題作。

出版社名

講談社

書籍名

商社審査部25時 知られざる戦士たち
 / 高任和夫/[著] 
商社審査部25 知られざる戦士たち

シリーズ名

講談社文庫

著者名

高任和夫/[]

出版年月 

20053

価格

700 (税込)

緊急情報が畿内商事の審査部第三課長、千草のもとに入った。呉の造船会社が危ない。同時に、福岡の取引先企業の社長が急逝し、事態は風雲急を告げる。千草の眠れない日々がはじまった。日の当たらない部署にいるサラリーマンたちの熱き闘いをリアルに描いた、商社マン時代に執筆した渾身のデビュー作。

出版社名

幻冬舎

書籍名

大河の一滴

著者名

五木寛之/

価格

1,500 (税込)

コメント:一昨年、実の娘を乳がんで亡くした義母が進めてくれた本。

「人生は苦しみと絶望の連続だ。地獄は今ここにある。その覚悟が定まったとき、真の希望と生きる勇気が訪れてくる。ブッダも親鸞も究極のマイナス思考から出発した」とある部分を彼女はどのような気持ちで読んだのであろうか。

お薦め度:★★★★★

出版社名

地下鉄(メトロ)に乗って
 / 浅田次郎/[著] 
講談社

書籍名

地下鉄(メトロ)に乗って

シリーズ名

講談社文庫

著者名

浅田次郎/[]

出版年月 

199912

価格

580 (税込)

コメント:親と子の確執という文芸における古典的な題材を奇抜な設定を生かして描かれている作品。

子供が知りえなかった親の過去をタイムトリップという手法を使って主人公に見せている。

次代に翻弄されながら必死で生きていた親の姿を。

読み終わった時、すごく重いものが残り、これほど考えさせられた小説はない。

お薦め度:★★★★

出版社名

三笠書房

書籍名

「スポーツ選手」名語録
 / 二宮清純/監修 
「スポーツ選手」名語録

シリーズ名

王様文庫

著者名

二宮清純/監修

出版年月 

200411

価格

550 (税込)

コメント:これだけボリュームの語録を集めたのも珍しい。一つ一つが夫々の教えを伝えてくれる。自分の心の支えになるものが、見つかるかもしれない。

お薦め度:★★★

出版社名

集英社

書籍名

肩ごしの恋人
 / 唯川恵/著 
肩ごしの恋人

シリーズ名

集英社文庫

著者名

唯川恵/

出版年月 

200410

価格

630 (税込)

コメント:直木賞受賞作品。さわやかな恋愛小説。こんな痛快な読み物は久しぶりだった。

お薦め度:★★★

出版社名

ほぼ日刊イトイ新聞の本
 / 糸井重里/[著] 
講談社

書籍名

ほぼ日刊イトイ新聞の本                  

シリーズ名

講談社文庫

著者名

糸井重里/[]

出版年月 

200410

価格

620 (税込)

1100万アクセスの超人気ホームページ『ほぼ日』誕生と成長のドラマ。
新章を書き下ろし!
49歳の誕生日に初めて買ったMacからすべては始まった。小さな自前のメディア『ほぼ日刊イトイ新聞』は、ベストセラーを生み、イベントを成功させ、「すぐそこにある幸せ」を伝える、1100万アクセスの超人気HPになった。新しい「仕事」のかたちを探る『ほぼ日』の、試行錯誤と成長のドラマ

小生のホームページが目指す方向性を教えてくれた本

お薦め度:★★★

出版社名

新潮社

書籍名

心療内科を訪ねて 心が痛み、心が治す

著者名

夏樹静子/

出版年月 

20038

価格

1,260 (税込)

コメント:症例の数だけ、患者と家族の人生がある――。心身症だった著者が、過敏性腸症候群、顎関節症、醜形障害、脱毛などに悩む人びとに贈る、励ましと共感に満ちたメッセージ。ゴルファーのイップスにも通じる心身症。改めて「心療内科」的ティーチングプロの対応の必要性を感じた。

お薦め度:★★★

出版社名

PHPエディターズ・グループ

書籍名

イヤな客には売るな! 石原式「顧客化戦略」の全ノウハウ イヤな客には売るな! 石原式「顧客化戦略」の全ノウハウ   
 / 石原明/著

著者名

石原明/

出版年月 

20041

価格

1,260 (税込)

コメント:「この方はうちの会社の顧客としてふさわしい」と思った人にだけ商品やサービスを販売し、そして「顧客化」する。会社の商品やサービスに対するファンをたくさん囲い込むと、リピート率が高くなり、新規の紹介客も増加して、それほど時をおかずに会社は儲かる会社へと変身する。本書では、その「顧客化」のステップをじっくり解説している。お薦め度:★★★

出版社名

筑摩書房

書籍名

大菩薩峠 1    
 / 中里介山/著 
大菩薩峠 1

シリーズ名

ちくま文庫

著者名

中里介山/

出版年月 

199512

価格

798 (税込)

コメント:中山介山が1913(大正2)から都新聞に連載を開始した。その後、毎日新聞、国民新聞、読売新聞に1941年(昭和16年)まで29年間書き継がれたが、未完に終わった。文庫全20巻の歴史小説を秋の夜長に読むのもおつなものです。

お薦め度:★★★★

出版社名

文藝春秋

書籍名

竜馬がゆく 一 新装版
 / 司馬 遼太郎 
竜馬がゆく 新装版

シリーズ名

文庫し 1-67

著者名

司馬 遼太郎

出版年月 

19989

ISBNコード

4-16-710567-5

価格

620 (税込)

コメント:日本人なら一度は、司馬遼太郎を読むべきでしょう。小生も本当は留学前の25年前に読んでおくべきでした。そうすれば、日本人としての自覚を持てた事と思います。また日本の文化や武士道等もアメリカ人と対等に語ることが出来たのではないでしょうか、、、 これは、やはり若い時期に読んでもらいたい本です。

お薦め度:★★★★

出版社名

東京湾景
 / 吉田修一/著 
新潮社

書籍名

東京湾景

著者名

吉田修一/

出版年月 

200310

価格

1,470 (税込)

コメント:最初がメールだったから仕方ないのかもしれないけど、なんかずっと、お互い相手を探ってるっていうか。信じようとは思うのに、それがなかなかできないっていうか」亮介の声を聞きながら、美緒は窓辺に近寄った。「ほんと、なんでだろうね?」東京湾岸を舞台にきらめく、寄せては返す強く儚い想い。芥川賞、山本賞受賞作家が紡ぐ、胸に迫るラブストーリー。

お薦め度:★★

出版社名

蛇にピアス
 / 金原ひとみ/著 
集英社

書籍名

蛇にピアス

著者名

金原ひとみ/

出版年月 

20041

価格

1,260 (税込)

コメント:舌を二つに裂き続ける少女。神の名を持つ異形の青年達。暗い時代を生き抜く若者の、受難と喪失の物語。第27回すばる文学賞、第130回芥川賞受賞作。

お薦め度:★★

出版社名

蹴りたい背中
 / 綿矢りさ/著 
河出書房新社

書籍名

蹴りたい背中

著者名

綿矢りさ/

出版年月 

20038

価格

1,050 (税込)

コメント:130回芥川賞受賞決定!愛しいよりも、いじめたいよりももっと乱暴な、この気持ち。高校に入ったばかりの"にな川""ハツ"はクラスの余り者同士。臆病ゆえに孤独な二人の関係のゆくえは

お薦め度:★★

出版社名

大活字

書籍名

世界の中心で、愛をさけぶ 1

シリーズ名

大活字文庫 39

著者名

片山恭一/[]

出版年月 

200310

価格

2,940 (税込)

コメント:何でこんなものが300万部も売れるのか、信じられない。俺もその一人なんだから、悲しい! でも冬ソナといい、純愛物の飢えているのは、複雑系な時代背景があるのかもしれない。

お薦め度:★★

出版社名

PHP研究所

書籍名

インターネット的
 / 糸井重里/著 
インターネット的

シリーズ名

PHP新書 161

著者名

糸井重里/

出版年月 

20017

価格

693 (税込)

コメント:IT時代のビジネスモデル」を狙う前に、幸せ観、歴史観、世界観を宣言しなかったら、ものをつくることも売ることもはじまらない。ネットを通じて「個」と「個」がつながる時代だからこそ、「お客様は神様」原則を乗り越えなければクリエイティブな市場は育たない。『ほぼ日刊イトイ新聞』を一日のアクセス三〇万を超える人気サイトに育てるなかで糸井重里に見えてきた、これからの仕事、これからの生活。だれも教えてくれなかった「インターネット的」世界の秘密がこの一冊に。

お薦め度:★★★★

出版社名

沈まぬ太陽 1
 / 山崎豊子/著 
新潮社

書籍名

沈まぬ太陽 15

シリーズ名

新潮文庫

著者名

山崎豊子/

出版年月 

200112

価格

620 (税込)


コメント:知り合いの税理士の人に薦められて読んだのが4年程前。その人の人生と主人公がダブって複雑な気分になったのが昨日の様。

お薦め度:★★★★

出版社名

空中ブランコ
 / 奥田英朗/著 
文芸春秋

書籍名

空中ブランコ

著者名

奥田英朗/

出版年月 

20044

価格

1,300 (税込)

コメント:直木賞受賞作品。「これぐらいなら自分にも書けそう」と思うぐらい明快で単純な読み物。ゴルフイップスの人には必読!

お薦め度:★★★

出版社名

読売VS朝日 21世紀・社説対決
 / 読売新聞論説委員会/編著 
中央公論新社

書籍名

読売VS朝日 21世紀・社説対決

シリーズ名

中公新書ラクレ 143

著者名

読売新聞論説委員会/編著

出版年月 

20048

価格

735 (税込)

コメント:プロスキーヤーの三浦雄一郎氏がエベレスト登頂を成し遂げた時の記事で、朝日新聞だけが日の丸を写真からはずしていた。そんな疑問の根底が理解できる一冊だ。

お薦め度:★★★

出版社名

夏の庭 The friends
 / 湯本香樹実/著 
新潮社

書籍名

夏の庭 The friends

シリーズ名

新潮文庫

著者名

湯本香樹実/

出版年月 

20015

価格

420 (税込)

コメント:死んだ人って見たことある? 怖いけど見たい。知りたいことは知りたいんだ! 町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが。喪われゆくものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語

お薦め度:★★★

出版社名

新潮社

書籍名

ポプラの秋

シリーズ名

新潮文庫

著者名

湯本香樹実/

出版年月 

19977

価格

420 (税込)

コメント:世界で高い評価を得た『夏の庭』の湯本香樹実が贈る文庫書下ろし。

久しぶりに涙しながら読みました。最後には、ティッシュの山になっていました。お薦め度:★★★★

出版社名

ポプラ社

書籍名

グッドラック

著者名

アレックス・ロビラ/ フェルナンド・トリアス・デ・ベス/ 田内志文/

出版年月 

20046

価格

1,000 (税込)

コメント: この本は読む人によって、伝説にも、哲学書にも、ビジネス書にもなる。スペインでベストセラーになり、現在、その力は世界中に伝播し、50か国、17言語での出版とのこと。何らかの新しい価値を示す一冊になるかもしれない。お薦め度:★★★

出版社名

あなたのゴルフに奇跡をおこす 秘密のメンタルノート
 / 児玉光雄/著 
広済堂出版

書籍名

あなたのゴルフに奇跡をおこす 秘密のメンタルノート

シリーズ名

広済堂文庫 ヒューマン文庫

著者名

児玉光雄/

出版年月 

200312

価格

630 (税込)

コメント:ゴルフは、メンタル競技です。そして、技術と同じように、メンタルもテクニックなのです。練習場で練習する事も大切ですが、もっとメンタルな面に目を向け、トレーニングすることで、必ずスコアアップできます。いままでのメンタルトレーニングは、漠然とした精神論に終始していたように思いますが、この本で紹介するのは、ツアープロが実際に使っている実戦型のメンタルテクニックです。これをマスターすれば、あなたも驚くほど短期間にゴルフを進化させることができます。

お薦め度:★★★★

出版社名

講談社

書籍名

成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語

著者名

神田昌典/

出版年月 

20041

価格

1,470 (税込)

 

 

コメント:売れるタイミング、事業の成長と失敗のきっかけ、持ち上がる数々の難題…。すべては見えざる法則に導かれていた! 全国1万人を超える経営者に成功法則を伝授してきたカリスマコンサルタントが、そのエッセンスを凝縮。ストーリーにのめりこみ、思わず2時間程度で読んでしまった。

お薦め度:★★★★

出版社名

ベースボール・マガジン社

書籍名

禅ゴルフ メンタル・ゲームをマスターする法

著者名

禅ゴルフ メンタル・ゲームをマスターする法             
 / ジョセフ・ペアレント/著 塩谷紘/訳 
ジョセフ・ペアレント/ 塩谷紘/

出版年月 

20045

 

 

価格

1,890 (税込)

コメント:

2003USPGA賞金王のビジェイ・シンが、いつもキャディーバックに入れている代物。ゴルフのメンタルを「禅」から学ぶ点を上げている。我々からすればメンタルの逆輸入バージョンと言えよう。お薦め度:★★★★★

 

出版社名

日本経済新聞社

書籍名

あるがままに、思うがままに スタート前に読むゴルフバイブル Ezure Tadashi's blue golf book

著者名

江連忠/

出版年月 

20045

価格

1,575 (税込)

コメント:ハービー・ぺニックと中部銀次郎氏の名著のタイトルに似せるのはどうかなー。出版社の節操のなさにあきれます。一般のレッスン書にない部分は、参考になるかも。お奨め度: ★★