一人でやれるコンペ必勝法第八話

●ヘッド軌道知る練習法  ボール4個で囲み中心を打つ

インサイドに抜けていれば
真中(ボール)だけ飛ぶ

以前、クラブフェースにシールを貼り、ボールがフェースのどこに当っているかを知ることを紹介した。理解しているようで自分の打点を正確に把握していないゴルファーが意外と多いからだ。自分の現状の癖、傾向を知る事によって、初めて直すべき点が見えてくるのだ。

ゴルフスイングにしても同様だ。他人には見えてもスイングしている本人は、自分のスイングを見る事はできない。自分の姿を認識せずにスイングを矯正するのは、鏡を見ずに化粧をしているようなものだ。

従って鏡やビデオカメラ等を使って、客観的に自分のスイングを見つめなおすことを定期的に行う必要がある。女性ゴルファーでビデオレッスンを嫌がる生徒さんが多い。「自分のスイングを見る事が恥ずかしい。みんなの前で批評されるのが嫌だ。」とのことだ。しかしそれって、鏡で自分の顔を見るのが嫌で、スッピンで皆の前にいるようなもの、ではないだろうか。自分以外の人に自分のスイングを何時も見せているのだから。 

 話は脱線したが、自分のヘッド軌道を知ることも重要である。その為の練習方法として大変効果であるのが、4つのボールを正方形状に置き、その中心のゴルフボールを打つものだ。クラブヘッド軌道が、インサイドインに抜けていれば、真中のボールだけが飛んで行く。現実は右上と左下のボールを打ってしまうことが多い。スイングが、アウトサイドインのカット打ちになっているからだ。どこのボールに当ったかによって、クラブヘッド軌道が確認できる。自習するにはもってこいの練習方法だ。 

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)