一人でやれるコンペ必勝法第十八話

毎日5分、3週間で効果   素振りでスイング固める

タオルを使ってリズミカルに
バーベルで動き強調し悪癖強制

ゴルフの上達のポイントは、まずクラブを振り慣れること。その良い例が、お箸。毎日握っているからこそ、何も考えずに手が動き食べ物を口に運ぶことができる。ゴルフも理想は、ボールに向かって何も考えずにスイングをすることだ。そのためには日頃からクラブになれ親しみ振り慣れて、自然と体がゴルフのスイングを覚えるまで練習する。実際にボールを打つことも大切だが、スイングを覚えるためには素振りが一番効果的な練習方法となる。毎日五分、三週間続ければ自分のスイングが形成される。

ボールに対してアドレスしてから色々考えて、スイングするゴルファーが多い。2秒足らずのゴルフスイングでは、考えながらながらできるものではない。意識して体を動かそうとすれば、スイングのスムーズさがなくなってしまう。ボールに対してスタンスをとり、ターゲットのイメージを鮮明に持ち、何も考えずに体が自然と無意識に動くように、日頃からの素振りをお勧めする。

まずタオルスイング。これは家の中でもOK。バスタオルの端を括り、それを重りにして連続のスイングを行う。フィニッシュで結び目が右脇の下にポンと当たり、そのままバックスイングをして、今度はトップで左脇の下あたる。 ポンポンと同じリズムでスイングしよう。スイングプレーンが安定してくると、タオルの結び目が脇の下の同じ所に毎回あたる。最初はいらないところに力が入っているために3分も続けていると、クタクタになる。次第に慣れてくると、最後まで安定してスムーズな素振りが可能となる。

次はスローモーションスイング。1キロぐらいのバーベルを持ち、約15秒かけてスローモーションスイングを行う。これはスイングの癖を直したり、矯正などをするときに効果的だ。ボールを打ちながらスイングの形を変えたり癖を直すことは大変難しい。スローモーションスイングなら、一部分の動きを強調したり、動きを覚えこませるのに役立つ。また女性ゴルファー等腕力のない人の筋力アップにも適している。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)