一人でやれるコンペ必勝法第二十話

ゴルフ上達のポイント   目標へ「やる気、実行、継続」

「心のサポート」が我々の仕事

 ゴルファーの多くが「ゴルフが上達したい」という願望を持っているにもかかわらず、思い通りに上達できないのはどうしてなのか。それは具体的な期限付きの目標を設定し、実行の計画表まで落とし込まないからだ。ただ「上達したい」と願うだけではなく、「1年後にシングルになる」という目標が決まれば到達までの手段が明らかになってくる。しかし人間は元来弱いもので、上達したいという願望を持っていても、自ら期限を決めて目標を設定する者は多くない。ましてその目標に向かっての練習を継続して実行するケースは極めて少ない。それをサポートするのが我々インストラクターの役割だ。

しかしあくまでも主役はゴルファー自身。そして上達のポイントはやる気、実行、継続。そこでインストラクターとして、「いかにゴルファーのやる気を引き出すか」が問題となる。その為にゴルフの楽しさを強調し、練習を継続する雰囲気を演出するのが重要だ。すなわち「心のサポート」である。スイング形成がら始まり、ショートゲーム、精神面、身体面、コースマネージメント、そして心のケアーまでを、トータルでゴルファーをサポートするシステムが必要となる。

私は今まで、通訳、翻訳、インタビュー等を通じて、アメリカを中心に100人を超えるティーチングプロに接する機会に恵まれた。彼らから学んで来た、スイング理論、練習方法、ゴルフメソッド等の集大成として、ゴルフスクールに反映すべく開発した練習ドリルは200種類にもおよぶ。それらをゴルファー一人一人の個性に合わせて処方していくのだ。上達したいゴルファーのために、その道しるべを提示し、やる気を引き出し、生徒自身が自ら進んで練習ドリルを実行する。 そして結果を出すまで責任を持つことこそ本来の姿ではないだろうか。

 その大命題に対して挑戦すべく、また今後の日本のゴルフレッスンを東香里ゴルフセンターから変える意気込みである。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)