一人でやれるコンペ必勝法第二十七話

●ハガキ使ってイメージトレ ”小道具を多用しよう(その1:葉書)”

身近の意外なもので
4種の効果が

 駅のプラットフォーム等でゴルフスイングをしているゴルファーの姿を見受けることがある。 傘などを振り回せば回り人の迷惑になるが、見ていて滑稽になる光景である。公衆の面前でゴルフのスイング練習をするのであるから、さぞかし自分一人でもこつこつとやっていると思うのであるが、意外とそうでもない。ゴルフ場でのプレーだけで、一切練習をしないゴルファーは意外と多い。またゴルファーの多くはゴルフクラブを持って練習場でしかゴルフの練習ができないと思っている。実はどこでも自分なりに工夫をすれば、ゴルフの練習はすることができ、上達に結びつくのである。以前にも、ハンガーやタオル、バーベル等を使った練習を紹介した。今回は、日常に身近にある物を使ってゴルフの練習に役立つ方法を紹介してみよう。

 まずは葉書だ。送られてきた葉書のほとんどはすぐに捨てられるが、ゴルフの練習には格好の小道具となる。葉書を横にして口にくわえて、その向きがスイングプレーンと一致するようにする。その状態でスイングをし、実際にボールを打つわけだ。第一の効用は葉書をくわえることによりスイングプレーンをイメージしやすくなる。すなわち目の前にある葉書の面を拡大したものがスイングの面とイメージできるからだ。二番目は、バックスイングでの頭の動きが、くわえている葉書の面に沿って動くようにすれば、正しい動きと確認できる。すなわちバックスイングで頭も若干動くのであるが、その動き方が自分でチェックできる。3番目は、トップで左肩が葉書の下に隠れれば、充分に肩の回ったのバックスイングが完成したこととなる。理想的なトップの位置を形成するのには便利な小道具となる。4番目は、葉書をくわえてボールを打てば、歯を食いしばった力んだインパクトになることを防げる。葉書を唇の間に挟んでいるために、歯を食いしばることが出来ずに、その分インパクトで力みすぎるスイングにならない。以上の効用はごく一般的なものであるが、それぞれのゴルファーで、新たな使い方や効用があるかもしれないので、是非実行され色々と試されることをお勧めする。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)