一人でやれるコンペ必勝法第33話

●小道具を多用しよう ”(その7:サッカーボール)”

 

腕の振りと下半身動きをチェックできる

 サッカーボールの使い方は、大きく別けて腕の振りと下半身の使い方の二通りがある。 まず腕の振り。まずアドレスの姿勢を作り両手でサッカーボールを持ちます。ゴルフクラブであれば両手が一体となってグリップをするが、サッカーボールを両手で持てば当然両手にボールの間隔だけ開きができる。それだけ手と腕が個別に動き、それらの動きが鮮明となる。まずアドレスであるが、サッカーボールを持ってスタンスを取る事により両腕が脱力され、腕が自由に使いやすい姿勢となる。その状態から像の鼻のように左右にぶらぶらと振ってみよう。クラブを持つよりもサッカーボールがちょうど良い重さになり自然と左右に振り子のように腕を振ることが出きる。左右の振りで注意するのは、手の平の向き。左右とも手のひらが腰の高さに来た時に両手の親指が上に向くようにすれば、正しい腕の振りと言えよう。すなわち左右の腰の高さの位置で手のひらが180度回転しているのだ。 脱力した状態での腕の動きと手の回転を覚えるには、このサッカーボールは効果的である。

 下半身の動きのチェックとしては、サッカーボールを右足踵外側に置き、ボールを打つ。 サッカーボールが動かずにそのままの状態であれば、OK。ダウンスイングにかけて右足で蹴ってしまえばダメ。これは、アウトサイドインのスイング軌道で、ダウンスイングにかけて右足踵が外側に動いて結果的にサッカーボールを動かしてしまう事なのだ。正しいスイング面であれば右足の踵が外側に動くことなく左サイドへの体重移動が行われ、サッカーボールは動かない。すなわちダウンスイングで右膝が前に出ることなく左の膝に近寄っていけば、結果として右踵でサッカーボールを蹴ることはない。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)