一人でやれるコンペ必勝法第46話


●雨や同伴プレーヤーの対処方法 ベストのプレーに精神集中あるのみ

細やか気配りで
手元の濡れ注意!

風以外にプレーヤーを悩ますものとして、雨がある。グリップが滑ったり、水を含んだ 芝生等はたちが悪い。特に冬場の雨などは、体が冷えあがってしまって、ゴルフに大切な フィーリングが鈍ってしまいやすい。そんな中で、ベストのプレーをするための注意点を 上げてみよう。

第一にグリップを濡らさないことだ。これはクラブのグリップと手袋の両 方のことだ。そのために雨の日には代えの手袋を多めに用意をして、濡れたものとこまめ に付けかえるようにしよう。グリップ側は、傘の内側にタオルを掛けておき、その都度拭 くように心掛ける。グリップが濡れてくると、滑るのことが不安になり、強く握ってしま うようになる。結果として滑らかなスイングが出来なくなりミスショットの原因となる。

第二に芝生に水が含んだ状態となるためにラフなどでは、振りぬけが悪くなり距離が落ち る原因となる。反対にボールとフェースの間に水が入り、スピン量が少なくなるフライヤ ーで飛びすぎる事もある。ドライバーショットではランが出にくく、キャリーで攻めるゴ ルフプレーが要求される。とにかくラフを避けてフェアウエーにボールを置く事を心掛け ることだ。

自分がコントロール出来ないものとして、同伴プレーヤーや前後のプレーヤーのプレー スタイルも上げられる。遅いプレーヤーに対していらいらすることは往々にしてあるが、 自分のプレーのリズムを崩してしまっては、何もならない。他人のプレーがいくら遅くて も、自分でコントロールできるのは、自分の気持だけである。前の組が遅くて、あるいは 後ろの組に急かされても、自分の心理状態だけは自分でコントロールするべきだ。

すなわ ちボールに向かってプレーをする時は、ターゲットだけを考えて、その他の邪念は頭から 取り去る努力をしてみよう。自分のプレーに集中できば、結果は自ずと良くなるものだ。 自分のスコア―が、他人やその他の原因で悪くなったと言い訳をするゴルファーが少なく ないが、自分のプレーや気持をコントロール出きるのは自分自身であり、他人ではない。 言い訳をするよりも、プレー時の精神集中を高めることだ。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)