一人でやれるコンペ必勝法第59


フェースチェックドリル

クラブヘッドを持ち上げて、パートナーにフェース向きをチェックしてもらう。
インパクトでの自然なフェースの向きの癖を知る。
球筋の為にスイング調整することは本末転倒。
ストロング゙、ウイークグリップの効用を知る。

ゴルフボールはどうして曲がるのでしょうか。

アドレスの状態でクラブフェースがスクエア―であったとしても、そのままインパクトに戻ってくるとは限らない。スイング軌道に対してヘッドの向きがスクエアーであれば、ボールは真っ直ぐに飛ぶ。オープンであればスライス、クロ―ズであればフックとなる。それでは、アドレスでスクエア―のものが、どうしてインパクトで真っ直ぐにならないのか。これは人それぞれからだの作りが違うことによる、スイングやグリップ等が影響していることが多い。今回はグリップの握り方によるフェースの向きを見て行くことにしよう。インパクトの位置でのフェースの向きをチェックする簡単な方法としてフェースチェックドリルがある。  

アドレスの状態でクラブヘッドを持ち上げ、パートナーにネックの部分を支えてもらった状態で腕を脱力して後方に自分の体をゆだねる。その状態でクラブフェースのリーディングエッジの向きを確認してもらおう。フェースがクローズであればフックがでやすく、オープンであればスライスが持ち球となる。これはスイング中、遠心力が働いたときのフェースの向きがどちらに向きやすいのかをテストしていることになる。アドレスのでフェースをスクウェアーに構えていても、脱力して腕を伸ばしたときのフェースはスクエア―とは限らない。フェースチェックをしてオープンの状態なのにもかかわらず、真っ直ぐのボールやドローを打とうとする事ほどばかげた事はない。スイングを調整してクラブフェースを努力して戻そうとすれば、その時々でボールの飛び方が違ってくるものだ。何も考えず、調整なしでスイングした時のボールが、自分の球筋だ。本来はその球筋で駆使してゴルフゲームを組み立てるのが自然な姿である。ちょうど1992年にぺブルビーチで開催された全米オープンで、トム・カイトが優勝した時、コース戦略上はドローボールが好ましいのだが、自分の持ち球のフェードで貫いた。自分にとって自然なフェースの向きを知る上でこのドリルを使用してみては。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)