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「タイガー・ウッズのティーチングプロ、ブッチ・ハーモンはじめピーター・コスティス、デビット・レッドベターなどプロを教えるプロや心理学の権威であるボブ・ルーテロ博士など、ツアープロをサポートするあらゆる分野の専門家と親交のあるJPGAインストラクターの大東将啓プロ(東香里ゴルフセンター)。

USPGAティーチング&コーチングサミットなどで、彼らとの長年の親交から学びとったゴルフのエキス。 それらを技術偏重ではなく広範囲な視点から語ってもらった。 考え方、レッスンの受け方、技術書の読み方。 なるほどと納得するものがあるはずだ。 目から鱗が落ちて、新たな進歩が期待できる。」

POINT18

超長尺ドライバーはコンパクトスイングがよい

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インパクトでは体の正面でボールを捕らえるイメージを持つ(写真右)。 超長尺ドライバーを打つときの重要な点だ。
腰を開いたインパクトでは、ヘッドの返りが遅れてフェースは真っすぐに入りにくくなる(写真左)。

超長尺はミスをすると怪我も大きくなる

44インチが打てれば、超長尺は使いこなせると断言できる。 それでも不安を持つ人は少なくない。 中には食わず嫌いの人もいるが、機会があればぜひ試しに打ってみることだ。何発か打っているうちに必ず自分でもびっくりするくらいの飛距離を体験できる。 その体験した飛距離こそ、超長尺ドライバーを使ったときの自分の飛距離でもある。 そしてその飛距離に対しては絶対的な自信を持ってほしい。 なぜなら本当に超長尺に馴染むまでは、始終そんな飛距離がでるとは限らないからだ。 スイング上のミスがでたり力んだり、スイングテンポが早くなったときには、普通サイズのドライバー以上にミスの結果は大きく現れやすい。 長年味わったことのないチョロがでたり、大きくスライスするといったことが起こる可能性は高いのだ。 これが一面、超長尺ドライバーの特長でもある。 逆にその悪い面での特長を知って、打ち急ぎせずに慎重に対処すれば、確実に飛距離が伸びるというよい面での特長が享受できる。 ところがこのことを知らずに、ミスが続くと超長尺は自分に適していないのではないかと疑問視する人が出てくる。 決してそんなことはない。 急がず慌てず、じっくりクラブに馴染んでやることだ。 そのためには、これから説明するスイング上に要点を頭に入れて、素振りを繰り返すことで解決できる。

インパクトのイメージは体の正面で球を捕らえる

前回、体重移動がスムーズにできる範囲内での広めのスタンスがよいと話した。 これまで以上に長いものを振るのだから、それなりの安定した下半身が要求されるからにほかならない。 下半身が動き過ぎると、上半身はそれ以上に動きやすくなる。 それを防ぐための処置でもあるのだ。 そしてスイング中、下半身が動き過ぎないことを意識する。

意識するといえば、ボールは体の正面で捕らえるということも大切な点だ。 とくにインパクトでは従来のように、腰が左45度近く前方を向いたときに、ヘッドがボールを捕らえるといった形を思い描かないことだ。 超長尺の場合、これでは完全にヘッドは遅れてしまいフェースは開いて入ってくる。 かといって固執し過ぎるのもよくない。 体のスムーズな回転にブレーキをかけてしまう弊害がでやすいからだ。 イメージとして体の正面でボールを捕らえるようにする。 これなら回転を阻害することなく、安定度の高いインパクトができるようになる。

次に注意する点は、手首を使わないようにすること。 クラブが長くなると、グリップ側の少しの動きでも先端部の動きは大きくなってくるもの。 これまではコックを使ってヘッドを走らすことが常識とされた。 ところが超長尺は、クラブの長さがそれを代行してくれる。 だから前腕の回転などは無視するほうが、よい結果を生み出すことになる。 と同時に、スイングアークを大きくしようとして、腕を高く上げる必要もない。 むしろ両肩を中心とした上体のひねりだけを意識して、コンパクトなスイングを心掛けるのがよい。 その方法として試してほしいのがグリップの位置だ。 グリップは、つねに体の正面にあることを意識しよう。 とくにバックスイングでは重要なポイントで、腕の不必要な動きを緩和するのに役立ってくれる。

 

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クラブは手首を使って上げるのではなく(写真1)、肩の回転で上げるようにする(写真2)。 普通サイズのように、前腕の回転動作を入れてクラブを降ろすと、クラブが長い分、インパクトではコネるような格好になってしまう。 スイング中は、コックも含めて手首を使わないことだ。
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コンパクトなスイングを心掛けよう。 そのほうが結果として飛んでくれる。 スイング中、グリップはつねに体の正面にあることを意識しよう。

 

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