第15回:アドレスしたら頭の中にあるのはターゲットだけ
「博士、それは違う。私がやっていたことは、毎回毎回のショットを、まったく同じルーチンで臨んだことなんです」 私とプライスが取り組んできたことの最も大きなポイントは、考え方のルーチン(手順)を開発することだった。 ティショットでは地上から少し上の木など、何か小さな目標を見つけ、それだけを見つめる。そして、ボールがターゲットに向かって飛んでいくイメージが明確にできるまでアドレスには入らない。そして、アドレスの入り方の、クラブフェースを目標に合わせたり、足を開いたりといった動作を、同じルーチンとしていつも繰り返すのだ。 プライスはアドレスしてターゲットを見つめ、次に視線をボールに向ける。彼は、 彼のマインドは、小さなフォーカス(焦点)に集中されている。シャープでプリサイス(正確)でエグザクト(精密)である。そしてアグレッシブに(思いきって)スイングするのだ。それでいて頭の中はターゲットしかない状態なのである。
実際にやってみれば、その難しさが分かるはずだ。なぜそんなに難しいのかといえば、ゴルフはミステーク(ミスをする)ゲームだからである。 |