北西プロの上海便り

 

   北西進弥  1974年生まれ大阪出身。近畿大学法学部卒業。卒業後交野カントリー倶楽部、アメリカカリフォルニア、ブリッジズゴルフクラブで研修後2004年日本プロゴルフ協会入会。師匠ジョーイ ピッカヴァンス。

私は18歳でゴルフをはじめました。はじめてから3年間は師匠がおらず独学でした。どうせ師匠を探すならと単身ゴルフの本場、アメリカに渡ったのは大学4年の夏休み。そこで出会った師匠とは現在も交流があります。留学中に自分のレッスンを通じて本場アメリカのスイング理論を学んできました。

その経験を生かし東香里ゴルフセンターでレッスン活動を1年間行い、現在は中国(上海)の大都会ゴルフ倶楽部で日本人初のプロとして、レッスン活動をしております。皆様、中国にお越しの際には、お立ち寄りください!

上海便り 第1回〜第15回

 

上海便り 第41回 連載

さてさて久しぶりの上海便り更新になりました。中国らしい問題が僕の周りで次々に起き頭を悩めている最近です。

 しかしながらやっぱり気分転換も大切。最近布の市場に行き服をオーダーするというのにはまっています。 

 この布市場うまくできています。オーダーして翌週取りに行くとなぜかそこでまたオーダーしちゃうんです。なんだか最近習い事のように毎週1回通っています。 

 写真は採寸風景とそのとき作ったシルクのパジャマ。あでやかでいいでしょ?布代、縫製代すべて込みで225元でした。3000円ぐらいかな?背中の真ん中に孔雀がうまく入っていて最高に気に入ってます。

 因みに今オーダーしているのはシルクのポロシャツです。完成すれば日本ツアーで一番ど派手な立山光広プロも真っ青の派手で、雅なものが出来上がる予定です。乞うご期待!!

 因みにこれは遊び心でやっていますからね。普段の僕のウェアは超がつくほど無難です。念のため。

 

 

上海便り 第40回 連載

上海上陸から1年が経過しました。写真は上海にきたら誰もが訪れる上海のシンボルタワー「東方明珠」です。日本で言えばまさに東京タワーです。右端のビルは420Mを誇る金茂ビルです。世界でも3本の指に入るノッポビルなんですよ。

 このタワーの中央の丸い部分はレストランになっています。しかも回るんです。かなり長い時間をかけてじっくりと。ちょうど食事が終わるころに1回転できてタワーの周りの景色が一通りみれるんです。見晴らしいいし観光にはもってこい。上海にきたらぜひ訪れておきたい場所のひとつです。

 今回は休みの日に1年を記念して訪れてみました。この1年いいことばかりではありませんでしたがとにかくいい経験ができたと思っています。ほんと周りの人があってのこと、心から皆さんに感謝です。

僕も皆さんに助けてもらっているばかりにはいきません。レッスンやこの上海便りを通じて皆さんに何かしらの元気や、やる気を提供できればと思っています。

 

 

上海便り 第39回 連載

前回一時帰国のとき僕が研修生時代にお世話になった交野カントリー倶楽部にお邪魔して、日本時代の生徒さん二人とラウンドをさせていただきました。

 写真は交野名物の6番ホールフルバックからだと写真の谷を越えるのに確か200ヤードぐらいかかるはずです。研修生時代試合でなかなか結果が出ずしかもティーショットに問題があった僕はイップスといってボールを打てなくなる心理的な病気にかかりました。とは言うものの必死に体を動かしてなんとかショットをしていました。試合でもアドレスからテークバックを開始するまで30秒ぐらいかかったりとほんとに苦しみました。

 ある練習ラウンドの日この6番でついにほんとに体が動かなくなり1分以上もアドレスで固まってしまいました。そのままほんとに打てずティーグランドで1人泣きじゃくったのを憶えています。そのときはほんとにゴルフはもう無理、やめようと思ったんです。その後メンタルの安井先生を紹介していただきなんとか克服したんですけどね。

 今では体は動くし、この交野の6番は僕にとっては生涯忘れられないホールになりました。周りの人に助けられあの時やめずにゴルフを続けたおかげで上海にも来ることができました。この1年の上海での出会いもあの苦闘があってのこと。

      「ほんとゴルフをプレーできて幸せ。」 

と思う日々です。あきらめずに試行錯誤重ねながら挑戦していくこと我ながらほんとに大切だと思います。上海で修行を積んで日本プロゴルフ選手権出場なんとか実現させるつもりです。応援してくださいね。

 

上海便り 第38回 連載

前回帰国したとき帰りの上海行きの飛行機ですごい方と出会いました。
 
 写真を見てもらえばわかるように関西のドン杉原輝雄プロです。ご家族もいらっしゃるなか気さくに僕の話を聞いていただきほんとに感謝感激でした。
 
 最後には「日本のプロを代表してしっかり中国人を指導してこいや。ほんまご苦労さん。」と声をかけていただきました。ありがたい話です。
 
 その杉原さんも中国から帰られた翌週のつるやオープンで68歳にしてレギュラーツアーの予選突破というとんでもないいことを成し遂げられました。ほんとに頭が下がります。
 
 同じプロとしてほんと見習うべきところの多い杉原プロ。これからも現役にこだわり続けさらにとんでもない偉業を達成されることを上海から期待しています。

 

上海便り 第37回 連載

月日が経つのははやいもの。上海に来てもうすぐ1年になろうとしています。先日また日本ではなかなか経験できないことをすることができました。なんと中国の「世界ゴルフ」という雑誌の取材&撮影です。
 
 普通にコースでの撮影と思いきやなんとスタジオでの撮影。真っ白な壁のスタジオの真ん中にぽつんと、よくバーなどのカウンターに並んでそうな高い目のいすが設置されています。そこでいろんなポーズをとらされ気分はすっかりモデルさんです。カメラマンの「いいねー」みたいな掛け声を始めて目の当たりにしてかなり楽しかったです。結局採用された写真は顔のアップで、どういうこと?って感じでしたが。
 
 雑誌では中国東の沿岸地域のトップコーチ44人の中の一人として紹介されていました。取材は中国語で受けたのですがたどたどしいったらありゃしない。という感じだったので中国語のレベルアップがほんとに必要だとひしひしと感じました。
 
 今度は日本の雑誌で中国にこんな日本人プロがいてる、というような紹介が受けられるようがんばりたいと思っています。さあもうすぐ2年目に突入です。さらにいろいろチャレンジしていきますから皆さん応援よろしくお願いします。2006 4 28

 

上海便り 第36回 連載

今回桜の季節に一時帰国してきました。僕の今年の目標の一つである、日本ティーチングプロ選手権の関西予選に出場するためです。

 PGAに入会して今年で3年目。この関西予選は昨年はトップ通過を果たしたりと過去2年落ちたことがありません。自分で言うのもなんですがこのために今年に入ってから着々と準備を進めてきました。力的には8割以上の確率で通過できるという気持ちはあったものの何がおきるかわからないのがゴルフ。落ちたらどうしようという不安に押しつぶされそうになりながら帰国しました。

 帰国してからは毎日試合まで練習の日々いろんな人にいつもながら助けられいい練習ができました。試合当日は朝から緊張しっぱなし。緊張を気合にスタート前になんとか変えようと必死で気持ちを整えスタートしました。前半9ホールは全く緊張感が取れず大変でしたがうまく乗り切れたので自分自身の後半に期待が持てました。今年もとりあえずぐらいの感じでトップ通過を狙っていたのですが結局あがりで崩れてしまい10位という結果でした。

 自分自身の課題も見つかりました。次の西日本予選では確実にその課題をこなして2年連続の日本大会出場と今年は本気で来年の日本プロ出場を実現させようと思っています。応援していただいている皆さんのためにも、もちろん自分のゴルフのためにも、とにかくがんばります。応援よろしくお願いします。

 

 

上海便り 第35回 連載

最近すごく上海での生活が充実してきました。はやいもので上海に来てから11ヶ月(06年3月現在)になりました。日本人が多く住むエリアに住まなかったのが功を奏したのか周りから言われる分には中国語も順調に伸び、生活にもそれなりに溶け込むことができました。

 つい最近会社の同僚の結婚式に呼ばれ楽しいひと時を過ごしてきました。どこの国の結婚式でもそうですが式中に時折見つめあう二人の視線は幸せいっぱいといった様子、まだ独身の僕にとってはうらやましいかぎりでした。

 僕の服装を見てもらえばわかるように結婚式といっても呼ばれる側はかなりのリラックスムード、僕の感じでさえしっかり正装という感じ。出席前に会社のみんなから「ベイシー今日はどうしたの? 決まってるね。」なんていわれてたぐらいですから。

 今回この式に呼ばれみんなにもちゃんと仲間として認められてるんだと認識できましたし。自分がこれまでやってきたことが少し報われたかんじで感慨深いものがありました。

 ポーポー(新婦の張波さんのニックネーム)幸せになってね!!

 

上海便り 第34回 連載

今回はかわいい、かわいい僕の生徒の紹介です。撮影したこの日は残念ながら寒くて出席二人と寂しくなってしまいましたが、僕は今10人のこういった子供をレッスンしています。  

 全員がほんとに素直でかわいくて毎週土曜日曜のこの子達のレッスンが僕自身楽しみで仕方ありません。もちろん将来日本を代表するプレーヤーになってくれたらうれしいんですが、一番の思いは僕がほんとに大好きなこのスポーツを一人でも多くのジュニアに好きになってもらいたいという事です。

 この子達は日本に普通にいる子達に比べてかなり制約を受けている状態で暮らしていると思います。時々彼らがふと「日本に帰りたいなあ。」という言葉がすごく僕の心には響きます。でも上海にいるからすごくいい環境でゴルフの練習ができるというのも事実。僕が彼ら、彼女らを見る週一回1時間半、「この時間がこの子達にとって上海で一番充実した時間にできれば良いな。」、こう心に強く思ってレッスンしています。この子達のとびっきりの笑顔とキラキラの瞳は僕の上海での生活の大きな支えになっています。

みんなこれからもよろしくね。一緒にがんばろうね。

 

上海便り 第33回 連載

さて2月のとある日僕にとってはすごいありがたいことがありました。

日本のときの生徒さんが上海に出張とのことで会うことになりました!

前にも上海便りで紹介したことのある金曜のクラスの方です。最近よく出張でいらしてるので駐在もありえるかもなんて冗談もそこそこにレッスンをさせていただきました。

 しかもそのとき両手にはチキンラーメンや僕の大好物どんべえが!!よくわからないんですが「夜のおやつ」うなぎパイまで!!(どういうねらいなんでしょう?)

 こういう気遣いをしていただきほんとに感謝感謝です。べつに逃げてるわけでもなんでもなく外国に来ると日本人であることを実感させられます。ほんと日本好きなんです。日本のもの大好きなんです。

 中国に来てからはや10ヶ月いろんな方と出会い、新しい言葉を学び我ながらいい経験させていただいています。でも「愛国心」を強くもてたこと、それをほんとうれしく感じています。

 

上海便り 第32回 連載

中国にはすごいジュニアがいるもんです。彼の名前は胡光耀(フーゴワンヤオ)お見せできないのが残念ですが9歳にしてすごくまとまったスイングをしています。

 中国のゴルフの歴史はまだ浅く15年程度。今のところはスポーツとしてのゴルフではなく、ゴルフできる余裕あるんだぞという感じでゴルフする、と言うことがステータスシンボルという感じでしかありません。

 金持ちとそうでない人の2極化がはっきりしてしまっている現在の中国まだまだスポーツとしてのゴルフの浸透は先のようです。中間所得層が増えしかも彼らがゴルフを始めると言う時代が早く来てくれないかなという思いでいっぱいです。

 彼のようなスーパージュニアがどんどん出現してもおかしくない土壌があるんですから。なにせ人口は日本の約10倍。藍ちゃん、さくらちゃんクラスが10人ずつ出てもなんら不思議じゃないんですから。ほんと楽しみです。今はそれの手助けが少しでもできればなあとしみじみ思っています。

 

 

上海便り 第31回 連載

前回の上海便りでお伝えしましたがアバラを折り今(1月18日現在)ゴルフが全くできない状態です。どうして折ったかというと実は暗闇で自転車に乗っていたときに段差が見えなかったんです。しかもそのときはかなりのスピードが出ていました。2、3メーターは飛ばされてしまいました。アバラから落ちなんとも不快な音を聞いたのを今でも鮮明に覚えています。

 当時は激痛で呼吸も不自由という最悪の状態でしたが最近は日常生活では全く痛みを感じなくなったのでとりあえず一安心というところです。

 最近休みの日にラウンドをすることができないので時間に少し余裕があります。体がなまってしまうのもよくないし最近休みの日は自転車で町を散策しているんです。結構遠出もしていったことのないエリアをぐるぐる回ります。

 そこにはほんとの中国の一般の町が広がり自分の感覚では映画の世界に入り込んだようななんともいえない感覚になります。自転車で滑走し彼らを見ていると単純に中国のエネルギーの強さを感じます。彼らのどんぶり飯をかきこむ姿なんかはほんと最高です。写真はさすがに取れませんが。貧しいのに笑顔、勢いがあふれています。マナーの悪さにはあきれますが日本人が忘れてしまったものを見つけられたような気がします。

 

 

上海便り 第30回 連載

みなさん明けましておめでとうございます。

 更新のたびに毎回このフレーズなんですが今回もまたまた久しぶりの更新となりました。人生通産2回目の海外での年越しなんともおつなものです。というか年越し感がまったくありません。なぜかというと簡単な理由なんです。

 なんと町にはいまだにクリスマスのデコレーションが残ったまんま祖国に帰ったはずのサンタさんも大都会の玄関にはまだいっぱいの笑顔を振りまいています。なんとも奇怪(チーグワイ)な状態です。小さいころ伝言ゲームってやったことありますよね。10人ぐらい連なってあることを伝言、最後の人まで正確に伝わるかって言うやつ。なかなか最後まではうまく伝わらず最後にはとんでもない言葉になるときありましたよね。文化の伝達というのもそういう部分があるのだなあとひしひしと感じております。

  ところで昨年は僕にとってほんとに思い出深い年となりました。昨年の5大ニュース発表とともに今年の目標もいくつか発表します。

まずは去年の5大ニュース。

 1、もちろん!!上海上陸レッスン開始。

 2、日本ティーチングプロ選手権出場36位タイ。

 3、大阪産大ゴルフ部躍進。創部以来最高の2部リーグ2位。

 4、上海にて日本人向け情報誌での連載開始。

 5、ティーチング選手権関西1次予選トップ通過。

 番外、アバラを骨折現在療養のためスイングできません。

 すべて1位の価値なんですけどねえ自分のなかでは。そして次はいくつか目標を

  1、中国語の更なるレベルアップ。

  2、日本ティーチングプロ選手権ベスト10。

 3、上海便りの頻繁な更新目標100回。

 4、奥さんを探す。

 最後のがもしかして一番重要かもしれませんね。というわけで今年もよろしくお願いします。

 写真はスイングできるころ上海ビンハイゴルフ倶楽部にて。

 

 上海便り 第29回 連載

僕がこの上海に来た理由のひとつにこれからのプロ育成を育成していく、というのがあります。

 そこでゴルフ場から5人の研修生の管理を任されています。日本の子なら言った事をそれなりに聞いてくれるんでしょうけど彼女たちはそうは行きません。場合によっては話を面と向かってしているときでもあくびをする始末。別の中国人に聞くと耳は話を聞いているから後は何をしようが関係ないらしいです。特に悪いことではないらしいです。

 練習はしないけど自分は1番というこの感覚。どうにかならないでしょうか。4千年かけて培ったのでどうにもならないんでしょうけどね。 

 しかしながらなかにはちゃんとした子も当然います。やはりその子が今のところ一番です。五人中二人はまともに練習してくれるしゴルファー(プレーとマナー)としての成長も順調です。それなりに僕の言葉もおかげで成長しました。二年後プロ合格を目指す彼女。彼女たちとの奮闘記をこれから時々紹介します。楽しみにしていてくださいね。

 

上海便り 第28回 連載

先週なんとなんとあのタイガーウッズが上海にやってきました。会社の社長さんから入場券(平日でなんと7000円ぐらい)をいただき見に行ってきました。

 自分も一応プロなんですがとんでもない彼のショットに度肝を抜かれ勉強になったというより当たり前ですがあまりもの差にゴルフをやる気がうせてしまいそうでした。

 今回のこの試合数ヶ月前から上海中が盛り上がり興行的には大盛況となったのではないでしょうか。これでまた中国のゴルフ熱もいっそう高まるのではという感じです。

 タイガー一色という感じのこの試合でしたが出場選手にはワールドランク2位のビジェイ・シンや今年の全米オープンチャンピオンのマイケル・キャンベル、韓国の雄K・J・チョイなど主役級が何人もいました。

 しかしながらみんなはタイガー以外はだれそれ?といった感じおかげでキャンベルをかぶりつきで見ることができました。日本では考えられないですから。

今回のこの試合またまた中国人のマナーの悪さが目に付きました。選手がアドレスにはいてから写真を撮ったり動きまくったり写真はタイガーの後姿ですが彼もかなりあきれていましたよ。2008年には北京五輪その2年後には上海万博。国際社会の表舞台に堂々と立てるよう国を挙げてマナー向上に努める必要が冗談抜きに思うこうこのごろです。

 

上海便り 第27回 連載

つい先日10月某日中国女子のナンバーワンプレーヤーとラウンドする機会に恵まれました。彼女の名前は叶莉英(イエ リーイン)。彼女のすごいところは中国ツアーでそこそこの成績を残したあと日本ツアーをステップにせずいきなりアメリカに行っちゃったという点です。

 なんと彼女は今藍チャンも挑戦中のアメリカツアーの予選会に去年中国人として始めて通ったんです。当の彼女は「通っちゃった。」なんてニュアンスで話していましたけど。

彼女とラウンドしてびっくりしたのはドライバーの飛距離260は平均でとんでいました。僕の当たりが悪いときなんかはオバードライブされていました。 

 ゴルフ熱が高まる中国でそれを牽引するような存在の彼女。いわば中国の藍ちゃんといったところでしょうか。来年は日本の予選会に挑戦し再来年の日本ツアーを目指すそうです。

 読者の皆さん再来年彼女の名前をトーナメント結果で見たら前から彼女のことを知っていたという感じで自慢して下さいね。

 中国は今ジュニアのゴルフも徐々に盛んになって来ています。人口の比率から言うと藍ちゃんクラスが10人いてもおかしくないんです。近い将来この国がゴルフ大国になることは間違いないでしょうし、もしかするとこの国からアジア発のメジャー覇者がでるんではないでしょうか。

 

上海便り 第26回 連載

この前日本に帰ったときほんと嬉しいことがありました。東香里でレッスンしていたときの金曜後半クラスの方と同窓会をすることになりました。このクラスの皆さんとは上海に行ってからもメールなどで連絡を取り合っていたんです。

 日本に帰る日が決まった時点でそのことを連絡していつもの金曜クラスの時間に合うことにしました。ところが予定していた日は僕の後任を務めている福井コーチが私用の為クラスは休み。しかしながらわざわざ時間にきていただき楽しい時間を過ごせました。

 クラスは休みでしたが軽くレッスン会をしてほんと楽しかったです。とくに写真右の山下さんの上達振りは素晴らしかったです。きっと福井コーチの教えがすごいんだなあなんて思っていました。

 ともあれこういう方々に支えられほんと幸せだなあという思い出いっぱいになりました。試合での好成績は皆さんのお陰なのは言うまでもありません。この場を借りて、本当にありがとうございました。また会いましょうねー。

 しかしながら今度大阪に帰るのはいつなんだろう?果たして帰れるんかなあなんて思いながら上海をそれなりにエンジョイしております。では。

 

上海便り 第25回 連載  

さてさて実は9月の12日から24日まで日本に一時帰国しておりました。ずっと前の上海便りで報告したようにこの春1位で通過した関西予選の次の西日本の予選に出場する為です。

 結果から申し上げると前回のように1位とは行きませんでしたが2日間トータル149。29位タイで日本ティーチングプロ選手権の出場権を獲得しました。結果としては1打差とぎりぎりでの通過となりましたが内容的には2日ともいいものでわざわざ上海から参加したかいがあったという感じでした。上がり2ホール連続ボギーだったので余裕はあったんですよ。 

 みなさん次の試合にはとんでもないものがかかっているんです。なんと優勝者には日本プロゴルフ選手権の出場権があたえらえるんです。冗談抜きにマジで出場目指してがんばります。皆さん応援よろしくお願いします。

 さてさて久々の日本なんですが正直驚きの連続でした。普通に当たり前にされてることがすべてにおいてこまやかで行くとこ行くとこで感動していました。なんともすごい国に生まれたもんだと素直に思え日本大好きの僕がまたまたさらに日本好きになりました。大阪の水はまずいなんていいつつもそれは水道の水を飲んでいるんですもんね。

 そんなこんなで24日にまた上海に戻ってきました。こっちはこっちのいいとこがあります。またそのあたりのレポートもしていきたいと思います。またこれからも上海便りよろしくお願いします。

 

上海便り 第24回 連載  

今回はゴルフ以外のお話です。つい最近久しぶりに1日何も用事が無かったので上海動物園に行って来ました。普通の日本人であればお目当てはパンダなんですが僕はある大好きな動物を目当てに行って来ました。僕が大好きな動物は白熊なんです。

 僕は小さいときよく祖父に連れられてよく大阪の天王寺動物園に行きました。大学生のときも当時の彼女とよく行ったものです。学生の時にこの白熊がおさないときから見ていた白熊と同じだということを知り白熊の大ファンになりました。大阪の炎天下の下、当然ながら文句もいわず年に1日、大暑の日にもらう氷柱と楽しそうに遊ぶ彼女(白熊ユキコ)を見て考えさせられました。違う環境にいるのにけなげに生きる彼女を見てがんばらないとと勇気ずけられたものです。

 そのユキコも昨年5月に25年にも及ぶ天王寺動物園での生活に別れを告げました。動物園側は夏の風物詩が無くなると言ってましたが。実際彼女のことを考えるならもう炎天下に苦労しなくていいんだから、なんだか僕は安心しました。 

 上海の白熊もユキコ同様炎天下の下飼育されています。僕が見に行ったときも厚さでバテバテで大変そうでした。しかしながら違う環境でけなげに生きる姿を見るとユキコを思い出さずにはいられないと言う感じでした。 

 自分も今上海で自分が育った環境と言葉も文化も違う環境で生活しています。確かに辛いこともあります。そんなとき白熊ユキコはいまでも僕の心の支えになってくれています。今ごろ彼女は天国でゆっくり涼んでるんでしょうね。

 

上海便り 第23回 連載
この前の台風騒ぎも1段落してほっとしている上海在住の北西です。こっちに着て早4ヶ月(8月28日で)が過ぎました。すっかりゴルフ場のみんなと仲良くなり普通の駐在員じゃ体験でいないような上海ライフを送っております。
 
もちろんこっちでのメインの仕事はゴルフレッスンなんですがそれ以外にも日本人向けの雑誌でも2週間に1回レッスン記事の連載の仕事をしております。二週間に一回といえどものんびり家の僕にとってはなかなか大変な作業です。
 
つい最近の連載でホームドクター会員の皆さんや大東将啓プロの生徒さんにはおなじみのタオルスウィングを紹介しておきました。おおむね好評をいただき中には、「始めてからゴルフはともかく3キロもやせました。」なんて感想をいただきました。
 
僕の師匠ジョーイ直伝のドリルを中心に連載をしております。上海のほとんどの日本食レストランに置いてあり無料で配布されています。皆さん上海にお越しになられた際には僕の連載を是非チェックして下さいね。

 

上海便り 第22回 連載

 いきなりですが8月7日の日曜日7年ぶりに上海に台風が上陸しました。僕が所属する大都会もその被害をまともに受けえらいことになりました。写真で解りにくいかもしれませんが打席の一階部分が完全に浸水してしまい朝から練習場は大騒ぎとなりました。

 今回またまた日本のすごさを思い知らされました。確かに大きな台風でしたが日本であれば翌日には水も引き何とも無いという感じでした。

 こちらは全然違います。全く水が引く気配がありません。排水や下水が完全に整備されていない為ある程度の雨が降ると直ぐに水に浸かってしまいます。

この前インターネットを閲覧しているとこんなものを見ました。「世界の人口が50億だとします。その中で日本人として生まれると30億の人よりも幸せです。」といったものです。

 何をもって幸せか?というのは人それぞれに違う価値観があるので一概には言えません。しかしながら何かにつけ最近「日本であればこうなのに。」なんて思います。やはりこの説は正しいのかなあ。なんて思う今日この頃です。  

 

上海便り 第21回 連載

上海に来てちょうど3ヶ月になりました。この三ヶ月はほんと毎日が新しい事ばかりで新鮮な気持ちを持続したまま生活してきました。

前回は大都会のアプローチ練習場についてでしたが今回はショートコースについて書こうと思います。

ここのショートコースがいいところは最長170ヤードと本コース並のホールがあることです。しかも各ホール池が絡むという戦略的な設計になっています。  

ショートコースと言ってもキャディさんは担ぎで一人一人に付きます。なんだか本格的でしょ?でも彼女たちは典型的な中国人です。ボールは見ない気に入らないと脚を睨んだり。舌打ちなんかは当たり前です。ライン上で平気で動き回ります。

断って自分で担ぐということはできずはっきりいってありがた迷惑という感じです。中国でゴルフするとき彼女達の動きにはほんとため息をつかされます。日本でゴルフに慣れているとこれにもほんと悩まされます。

お国柄なのかサービス業といわれるような業態のサービスはほんといけてません。普通にお釣りをもらおうとしても無視されて投げられたり。大らかでいたくてもそれをさせてくれない感じがあります。

話は飛んでしまいましたが心の掃除をかねて年に34回は日本に帰る必要があるなあんなて思っています。ではまた。

 

上海便り 第20回 連載

前回(615日)から1ヶ月ぶりの更新になりました。以外に元気に過ごしておりました。更新がなかったので心配してくださった方がいらしたらほんとすいませんでした。

 今回から数回は僕が所属する上海大都会ゴルフ倶楽部を紹介しますね。この練習場はとにかく施設が充実しています。今回真っ先に紹介したいのはメインの練習場ではなくアプローチ、バンカーの練習施設です。

 さすが広い中国練習施設も格段にいいです。このアプローチグリーン直接芝の上から打てるんです。しかもターゲットグリーンはパットの練習も出来るぐらいのグリーンなんです。

 しかも単なるグリーン周りのアプローチだけでなく70ヤードぐらいのいやな距離の練習まで出来てしまうぐらいの広さがあるんです。日本であればまず考えられないです。

 皆さんご存知のとおりショートゲームはスコアの半分以上を占めてきます。こういった施設を当たり前のように利用している中国人ゴルファーたち、ほんとに幸せだと思います。

 アメリカにいたときもこういう環境の違いがゴルフレベルに反映しているとすごく感じました。そう考えると国としての勢いもすごいものを感じますが、ゴルフレベルに関しても中国に抜かれるのも時間の問題かも。なんて思っています。

 

上海便り 第19回 連載  

最近の上海便りではよく食べ物の事書いていますがとにかくこっちの料理は油っこいというのが率直な印象です。 

とにかくなんでも油で炒めちゃうという印象です。日本ではよくサラダで使う胡瓜なんかも油で炒めてでてきます。

おそらくそういうこともあってだと思います。中国の人たちはよくお茶を飲みます。たぶん油を流してるんですよねおちゃで。

だったら最初から油少なくしたらいいのになんて思いますがそれはそれで違うようです。冬場の乾燥がひどいらしく肌がかさかさになるのを防ぐため油を多く使った料理を食べる。ということだそうです。 

さすが中国四千年の歴史全てにおいて何か意味があるんですねー。

こういった油っこい料理の油を流すべくつい先日お茶を買いに行きました。行ってみてびっくりです。なんと種類のおおいこと。烏龍茶や緑茶プーアル茶にジャスミン茶。写真に写っている瓶一瓶一瓶に違うお茶がはいっているんです。後はなんだかわかりません。

日本の御茶屋だと産地や茶葉のランクがあるだけで似たようなお茶がおおいですがこっちのお茶は全然違う種類のお茶ばかりでそれにも驚かされます。しかもそれぞれのお茶がそれぞれ違う効能を持っているみたいです。勉強して随時お知らせしていきます。

中国にいらっしゃって御茶屋に入ればそれだけで観光1つしたぐらいの価値があるんではないでしょうか。いらっしゃったときには是非お立ちより下さい。楽しめると思いますよ。

 

上海便り 第18回 連載

今回はまたまた食事の話です。僕が所属する上海1の練習場大都会ゴルフ倶楽部には日本で言うところの社員食堂があります。 

毎日毎日勿論中華が出ます。今までのところ好き嫌いのない僕は「ハオチー」を連発しながら楽しく食べています。

写真はある一日のお昼ごはんです。レンコンを炒めたものと豚肉を甘辛く焼くというか炊くというかしたものと胡瓜をこれまた炒めたもの。 

とにかくこっちの料理は味が濃いし油が多いという感じです。あと僕の印象ではこっちの料理はたくさん砂糖をつかっているため甘いものがおおいです。

写真でわかる様におかずをまずお皿の上によそいその上にごはんをどばっとのっけてあります。日本のどんぶりと反対ですよね。

見た目はあまりいいとはいえませんが味は保証できます。意外といけるんですよね。 

そしてこのご飯を食べているときの時間は僕にとってはすごく貴重なんです。ほんと言葉を覚え始めた子供のように「これは中国語でなんていうの?」を連発しながら即席の勉強会をいつも開いてもらっています。

それに飽きずにずっと付き合ってくれる彼らにはほんと感謝です。自分でいうのもなんですが1ヶ月しかも学校にも通わずなんですが意外とわかる様になってきました。ほんと彼らのお陰という感じです。

アメリカに居たときも同じ作戦で何とか英語がわかる様になりました。あのときの経験が生かすことができかなり楽しく毎日を過ごしております。

 

上海便り 第17回 連載

今回はこっち(上海)での食事の話です。こっちでの食事は今の所もっぱら外食です。

こっちにきてはや1月が経ちました。不思議なもので全然喋れなかった中国語もごくごく簡単な言葉なら理解出来る様になってきました。 

おかげで友達もでき始め彼らと外食する機会も増えてきました。彼らとの食事は非常に楽しくこっちの生活の中では今1番の楽しみと言ってもいいかもしれません。

彼らと食事に行くときのやり取りはこんな感じです。

「ベイシー(北西)今日はなに食べたい?」

そこで僕は  「日本食はどう?」

すると友達は 「日本食はあんまりだから広東にしよう。」

なんて感じの会話?をします。ここでポイントなのはこの広東というところです。広東というのは広東料理という意味なんです。

中華はその地方地方で料理があります。麻婆豆腐で有名な四川料理。上海料理だと小龍包。広東料理だと有名なのは豚の角煮。などなど。

中国人にとってはそれぞれが違うものになるみたいなんです。というわけで次の日なんかは

「ベイシー昨日は広東だったから今日は北京にしようか。」なんて感じです。

思い出してみるとアメリカにいたときもそうでした。友達と食事に行くときにかれらは。「SHINYA 昨日はマクドナルドだったから今日はバーガーキングにしようか。」

なんて感じでした。僕からしたらどっちも同じハンバーガーなんですけどね。彼らにとっては違うみたいです。 

広東も北京も僕からするとみんな中華になっちゃうんですけどね。てな感じで毎日毎日中華を食べる私ベイシーでございます。

ちなみに今回の写真は北京料理です。ねっ日本人にとっては単に中華に見えちゃうでしょ? 

 

 

上海便り 第16回 連載

まずいきなりですが前回の答えから行きますねー。なんとあれだけ買って50元(700円)でした。

 上海に来てはや1月が経とうとしています。少しずつですがこっちの生活にも慣れてきてなんだか不思議な感じです。日本で少しだけ言葉を勉強していきましたが最初は全然通じませんでした。しかしながらやっぱり現地で暮らすということはすごいもんです。もちろんまだまだむちゃくちゃですがほんのすこしなら自分の要求ぐらいは出来る様になりました。一日3語の徹底を自分に課して日々勉強の毎日です。

 心配していた反日感情はどこえやら練習場のみんなは非常に日本に興味を持っているようで毎日練習場では即席の日本語教室が開かれています。そうやって日本語を教えることで草の根運動的な中日友好をはかっています。自分の中国語の勉強の為にはこういったコミュニケーション不可欠です。いつも明るく僕の相手をしてくれる彼らにはホンと感謝です。

 こっちにきてつくずく日本という国のすごさを思い知りました。確かに物価は高いもののやはりそれだけのことはあります。よく大阪の水はまずいなんていいますがよくよく考えてみればのめるんですもんね。こちの水なんて飲めたもんじゃありません。どのいえにも写真のような水のタンクを置いて飲水は勿論料理のときもこの水を使います。この写真のタンクで18リットルあるんですが値段は15元(200円)ぐらい。やはり日本人の感覚だとめちゃくちゃ安いです。

 数年前100円ショップがはやりだしてそのときなんかはほんと「えーこれがーっ。うっそー、これもーっ。」なんて思いながら買い物したものです。よくよく考えてみるとそのうちのほとんどの商品が中国から運ばれてきてるんですもんね。こっちではその輸送料を更に引いた値段で何でも買えるんですから。今僕は毎日どこで買い物しても「えーこれがーっ50円?」なんて感じで「100円ショップの衝撃」を更に上回る衝撃を毎日受けながら上海ライフをエンジョイしております。