読売新聞 連載

 

シニア世代のゴルフ教室
 わいず倶楽部のページが新しくなったのに合わせて、「第1週 健康」では、シニア世代向けのゴルフ教室を始めます。解説は、丁寧な指導で定評がある大東(おおひがし)将啓(まさひろ)プロ。初歩からの教えです。気軽に初めてみてはいかがでしょうか。
 好評の「ダンベル体操」も、考案者の鈴木正成さんから引き続き、助言していただきます。今回はお二人とも登場ですが、次回からは交代で掲載する予定です。医師ら専門家による健康アドバイスも随時、紹介していきます。

 

コツコツ上達晩学向き
はし持つ感覚で クラブ握り慣れ

画像 昨年10月のゴルフ・日本シニアオープン選手権で、65歳の青木功プロが優勝しました。一回り以上も若いプロに勝つのは、ほかのスポーツでは考えにくいことです。健康をテーマに「60歳からのゴルフ」を始めたい人のために、初心者のクラブ選びと練習方法をアドバイスします。
 広辞苑で「六十の手習い」を引くと、「晩学のたとえ」と出ています。ゴルフほど晩学向きのスポーツはないのではないでしょうか。なぜなら、反射神経が重要視されないからです。
 野球やテニスでは、飛んでくるボールに素早く反応する必要があります。米大リーグのイチロー選手は動体視力が優れているとされます。この動体視力というものは、年齢とともに老化する傾向にあります。

大東プロのゴルフ教室

まずは足腰づくりから
【質問〈1〉】
 以前はハンデ15ほど。胃がんの手術をしてから5年ぶりにクラブを握ると、思うように打てません。どのようなトレーニングをしたらいいでしょうか。(62歳、男性)
【回答】
  「ゴルファーの一番の記憶は、ベストスコア」と言われますが、それを自分の実力と思い込む人は少なくありません。特別な練習よりも、18ホールを歩いてプレーできる足腰づくりから始めて下さい。日ごろから歩くことをお勧めします。
 長らくゴルフから遠ざかった人は、素振りも効果的です。バスタオルの一方を結び、他方を持って連続でスイングします。1メートルに切ったホースも利用できます。インパクト周辺で「ビュー」と音がするように3分間行えば、滑らかなスイング形成に役立ちます。

大東プロのゴルフ教室

「教え魔」にならないで
ゴルフイメージ ゴルフは、ハンデキャップや、カップまでの距離が違うティーインググラウンドを選べる仕組みなど、技量の違いに配慮したシステムがあり、いろいろな人と一緒に自然の中で楽しむことができます。
  ゴルフを通じて、共通の会話が生まれ、家庭のきずなが深まったケースもあり、仲良くプレーする夫婦もおられます。反面、口げんかになるため、「夫婦では絶対一緒にやらない」と公言する人も少なくないのです。個人競技ですが、一人でするわけではありません。そこでお互いに楽しくプレーする極意を紹介させていただきます。
  「親しき仲にも礼儀あり」と言われるように、初心者でも見下す扱いをしてはなりません。初心者がうまくできないのは当たり前で、数少ないナイスショットを褒めることから始めましょう。

ゴルフ 目標設定の大切さ
 シニア向けゴルフ教室の4回目をお届けします。上達するために大切なのは、「目標をはっきりさせること」と、大東将啓(まさひろ)プロは言います。バランス感覚を養うために、手軽にできる訓練方法の紹介もしていただきました。
 倶楽部会員によるボランティア活動が盛んです。今回は耳の不自由な方への支援活動を報告します。

 

現実との差
「いつまで」「いくつ」明確化

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 今回は「目標設定の大切さ」がテーマです。
 ほとんどのゴルファーは「うまくなりたい」という願望を持っています。その中で、「思うようにうまくなってきた」と言えるのは全体の3%だけ、という統計があります。なぜ、思うようにうまくなれないのでしょうか。
 3%のゴルファーは「期限を設定した明確な目標を持っていた」と言います。「うまくなりたい」という漠然とした願望から、期限と数値に落とし込んだ目標を持つように変えることで、現実とのギャップが見えてきます。
 そのギャップを埋めるために、期間中にすべきことが明確になります。あとは、そのギャップを埋める努力をするかどうかの問題となります。
 努力するのは、難しいものです。どうしても、努力をせずにうまくなる方法を探るような「やすきに流れる」傾向のゴルファーが多いのです。「たかがゴルフ、されどゴルフ」、趣味のゴルフだからこそ、目標を設定して努力をすることが大切となります。

 

冬のゴルフ 注意点は?
 寒さが続きます。家に閉じこもりがちになりますが、元気に外へ出て、冷たい空気を感じながら体を動かすのも、気持ちいいものです。シニア向けゴルフ教室の5回目は、冬にプレーする時、注意することをまとめていただきました。安全にゴルフを楽しんでください。
  大阪・住吉大社で行われたボランティア清掃活動の報告もあります。

 

指先温めナイスショット
動きやすい服装 準備体操も大切

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 当たり前の話ですが、ゴルフは、野外で行われます。そのために天候、季節や場所による自然の影響を大きく受けるのです。高地にあるゴルフ場で飛距離が伸びるのは、気圧が低いからです。ヘッドスピードが秒速40メートルのゴルファーの場合、標高が1000メートル高ければ、約5ヤード伸びるとのことです。
 月面では、重力が地球の6分の1で、大気がほとんどないため、10倍以上飛ぶと言われています。風速5メートルのフォロー(追い風)では約12ヤードよく飛び、アゲンスト(向かい風)では約17ヤードも飛距離が落ちます。
 気温0度と36度の時では、ボールの飛距離は、暖かい方が約10ヤード長くなります。このうち、ボール自体の温度の違いによる飛距離の差は約3ヤード、外気温の違いによる飛距離の差は約7ヤードです。(参考書籍「飛ばすため!曲げないため!クラブ&ボール本当の科学」=山口哲男著、学習研究社パーゴルフ新書)

 

安全にゴルフ楽しんで
 わいず倶楽部のページで「ゴルフ教室」を担当している大東(おおひがし)将啓(まさひろ)さん(日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ)は、「ゴルフに取り組んでいるシニア世代は意欲が高く、刺激を受ける」と言います。目標を持って練習し、心身を鍛えることで、生きがいにつなげている人が多いようです。新緑の季節を迎え、外で体を動かすには絶好の時期になりました。柔軟体操も十分に行って、ゴルフを安全に楽しみましょう。

 

柔軟な体で飛距離アップ
肩甲骨、股関節 可動域広げる

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 熟年ゴルファーは、前向きで熱心です。私は今年から、よみうり梅田文化センター(大阪市北区)でゴルフ講座を担当しており、毎月第4金曜日の午後6時30分から1時間半、教室内でゴルファーの悩みなどにお答えした時に、そう感じました。
 通常のゴルフ教室は、練習場でボールを打ちながらレッスンしています。しかし、実際はスイング練習だけで事足りるわけではありません。教室では、精神面や身体面のほかコースの攻略法、自分に合うクラブ探し、ルール解説など、ゴルフを総合的に学んでもらっています。
 教室に参加しているシニア世代に、受講の理由を聞いてみました。
 「大病をしてゴルフから遠ざかっていたが、心機一転で受講した」という方のほか、「65歳からゴルフを始めて4年、改めてゴルフ理論を学ぼうと思った」、「年齢とともに飛距離が落ちてきた。もう一度、昔のようなプレーがしたい」など、積極的な方が多く見られました。

 

アンチエイジング
 ゴルフを元気に楽しみ、よいスコアを出しているシニア世代の人が増えているようです。今回のゴルフ教室は、「アンチエイジング」という視点からゴルフに取り組むためのコツを解説していただきました。
  日頃から地道にトレーニングすればバランス感覚が養われ、よいスイングにつながるそうです。夏空の下、さわやかに楽しんでください。

 

片足立ちバランス強化
ストレッチで飛距離アップ

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 最近、「アンチエイジング」という言葉をよく聞きます。老化の原因を抑えながら予防、改善していくことで、「抗加齢療法」、「抗老化療法」とも言われ、医療や美容、健康分野でも注目されている言葉です。
 ゴルフでも、取り組みは可能です。一般ゴルファーの間で昔は夢の世界だった「エージシュート」(自分の年齢より少ないスコアで回る)も、実現可能な目標に変わってきています。用具の進歩とともに、「アンチエイジング」の取り組みによるところが大きいのではないでしょうか。
 大正生まれのTさんは、約10年前からゴルフ教室に通い始め、5年前の78歳の時、最初のエージシュートを達成されました。「ゴルフを始めて五十余年。教室に通って5年間、ほとんど休まずに練習を重ねてきた成果と信じています」と喜んでおられます。
 ゴルフにとっての「アンチエイジング」としては〈1〉バランス能力の向上〈2〉関節の可動する領域の拡大――が挙げられます。

 

パッティング技術を磨く
 外で体を動かすには絶好の季節になりました。好評のシニア世代向けゴルフ教室、今回は「プロでも高い確率で成功させるのは難しい」というパッティングの技術を磨くための解説です。
  自宅でも手軽にできる練習方法を紹介していただきましたので、地道に取り組んで、着実に力を上げていきましょう。

 

意外に大きい
最適速度繰り返し練習

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 ゴルフは、ティーグラウンドからカップまでの最少打数を競います。しかし、最終地点のカップに注意を払うプレーヤーは、なかなかいません。
 カップの直径は4・25インチ(約10・8センチ)。一升瓶の底とほぼ同じ大きさで、「そんなに大きいとは思わなかった」と大半の方が感じています。
 パッティングが好調な選手が優勝して「今日はカップがバケツのように思えました」とコメントしたことがあります。ゴルファーは自分の心の中で、カップを小さくも大きくもしています。
 そこで、私のスクールでは、カップと同じ大きさのコースターを作製して、生徒に練習してもらっています。この「パッティングコースター」を利用して、いつでも、どこでも練習できます。

 

ショートゲーム攻略が鍵
 好評のシニア向けゴルフ教室、今回はアプローチショットの腕前を上げるためのコツをまとめました。豪快なフルショットもゴルフの醍醐味(だいごみ)ですが、よいスコアを出すためには、ショートゲームを攻略することが鍵になると言います。ピンポン球を使って、家庭で簡単にできる練習方法も紹介されていますので、早速、試してみてはいかがでしょうか。

 

ピンポン球で反復練習

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 ゴルフの練習風景を見ているだけで、その人の腕前がわかります。初心者は、フルショットが中心で、しかもドライバーを振り回しています。これでは、ストレス解消のためにボールを打っているようなもの。上級者になるほど、アプローチショットを中心に練習しています。「30ヤードのアプローチがすべてのショットの基本」と、百戦錬磨の尾崎将司プロは言います。
 具体的な練習方法をお教えしましょう。ウエッジを持って、時計の針の「8時」から「4時」までの振り幅になるイメージをして、スイングします。飛距離の3分の2はキャリーで、残りの3分の1は転がります。ショートスイングの基本ができると、その動きがフルショットにもつながります。

 

冬場のプレーけがに注意
 「ゴルフは、室内スポーツと違って、天候など自然の影響を大いに受けます。特に冬場は、様々な面で注意を払う必要があります」と大東将啓(まさひろ)プロは言います。
  けがをしないよう気を配ることは特に大切です。十分な準備体操が欠かせません。タオルを使った素振りの方法をイラストで紹介しています。参考にして下さい。

 

準備体操念入りに
芝生の状態見極めよう

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■逆光対策
  太陽の位置が低いので、逆光のショットでは目標が見にくくなります。目に光が入ってスイングが乱れることがあるので、夏場以上にサングラスをかける必要があります。
  パッティングのラインも読みづらくなります。太陽の位置によって距離感に影響が出ることもあるので、歩測をして距離を把握することを心がけましょう。通常のショットも同様です。目の感覚に頼ることなく、実際の距離を確かめてプレーするようにしましょう。
  ■スイングの調整
  服を着込んでいる上に、冷え込みが影響して体が動きにくくなり、スムーズなスイングができにくくなります。距離を少しでも伸ばそうと意識しながらショットすると、力が入ってミスショットとなります。大きめのクラブで余裕を持ってスイングしましょう。

 

ミスしないセカンドショット
 ゴルフには、いろいろな悩みがつきものです。ドライバーショット、アイアンショット、パッティング……。いずれも向上心を持って練習すれば、必ず好スコアにつながるはずです。
  大東将啓・日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロによる「ゴルフのツボ」の第2回は、「大たたきしないためのセカンドショット(第2打)」についての解説です。

 

シニアのドライバー上達法
 暖かい季節がやって来ました。ゴルフシーズンの到来です。わいず倶楽部のページの「ゴルフ教室」で、腕を上げた方もおられるのではないでしょうか。今月からは実技編として、ゴルフ上達のツボをお教えいたします。上級者の方は基本に戻って再確認を、初心者の方はレベルアップに役立てて下さい。
  第1回は「ドライバーの飛距離と安定性を高める方法」です。

 

リスト効率よく使おう
柔らかいシャフトでヘッド走らせる

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 お年を召されて「昔に比べて飛ばなくなった」と嘆く人がいます。一番良かった時のプレーの記憶が鮮明に残り、それが自分の実力だと勘違いする人もいます。たまたま出たベストスコアや、会心のドライバーショットがその例です。
 良いショットをイメージすることは必要ですが、スコアを気にしたり、「飛ばしてやろう」という邪念を持ったりすることは、避けるべきです。
 飛ばそうとすればするほど、グリップに力が入ります。その結果、クラブヘッドが走らなくなり、飛距離が落ちます。その上、スイングの軌道が乱れてショットの安定度が低くなります。ボールが一番飛んだ時のことを思い出して下さい。力むことなく、無心でスイングしたことでしょう。
 身体的にボールが最もよく飛ぶ時期は、高校生ぐらいと言われています。ジュニア選手は体が柔らかく、体全体を使って大きなスイングをします。トップの位置になった時に左腕がしっかりと伸びています。

 

 

芝の状態考えクラブ選択
インパクト音 練習場で聞いて

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 「ティーアップしたボールは打てるのに、第2打から思い通りにいかない」「練習場ではうまくいくのに、なぜゴルフ場ではミスショットばかりするのだろう」と悩んでいるゴルファーが少なくありません。原因は、ティーアップした場合と芝生の上で打つ場合では大きな違いがあることです。
  地面のボールは、クラブフェースで直接、打ちます。ボールの手前にフェースが入ればダフッてしまい、ミスショットにつながります。練習場ではダフッてもマットの上をクラブが滑るため、明らかなミスショットになりません。
  ゴルフ場の芝生が枯れる冬場や砂が入っている芝生では、きっちりとボールをとらえなければ「ナイスショット」になりません。

 

 

 

大東プロのゴルフのツボ<3>
斜面からのショット
 ゴルフは、ショットの結果に一喜一憂せずに、目の前のプレーに専念するのがスコアアップの秘訣です。大東将啓・日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロによる「ゴルフのツボ」、今回のテーマは「斜面からのショット」です。難しいショットの練習方法などを解説します。

 

こまめに水分補給しよう
足をカゴに置き練習 バランス崩さぬ努力

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 ドライバーショットを曲げてしまい、第2打が傾斜地になることはよくあります。立ちにくい状況でも、しっかりとクラブをスイングする必要があります。
 平均台の上でのスイングをイメージしましょう。思いっきりスイングすると、普通の人ならバランスを崩します。体の重心を安定した状態で維持できれば思い通りのスイングが可能となります。傾斜地でも同様です。
 斜面の度合いによって、バランスを崩さずスイングできる範囲の大きさが異なります。まず、何回か素振りをして、スイングの確認をします。その際、クラブが地面と接する所もチェックします。ボールは、接する所よりも手前になるようにします。
 右打ちの人の場合、どんな傾斜地でも、ボールは通常のショットの時より右に置きます。「思いっきり打ってグリーンに乗せよう」などと無理をしてはいけません。傾斜地はラフの場合が多く、ボールの状態をよく観察して、バランスを崩さない範囲のスイングでジャストミート(スイートスポットでヒット)するよう心がけましょう。

 

コース上での考え方
 ゴルフは、試行錯誤を重ねて上達していくものです。大東将啓・日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロによる「ゴルフのツボ」の今回のテーマは、「コースに出たときの考え方」です。
 コースで一打一打を無駄にしないためにも、日頃から充実した練習をしておきましょう。

 

実力知り無理な攻め避ける
練習で採点 ミス減らす努力を

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 練習場ではナイスショットなのに、ゴルフ場でミスをするのは、どうしてでしょうか」という質問を多く受けます。

なぜでしょうか。まず、コースと練習場の違いを考えてみます。

ゴルフコースで同じクラブを同じ場所から打つのは、OB後の打ち直しだけです。

しかし練習場では、同じ場所から連続して同じクラブを打てます。

その中でのナイスショットが、自分の実力だと勘違いしてしまいますが、ミスショットが本来の実力なのです。

従ってコースでは、自分自身の実力を客観的に観察し、ミスショットが出てもいいようにコースマネジメントを心掛ける必要があります。


 コースでは様々な邪念や疑念を持ってしまうことも影響しています。

バンカーや池越えのショットで、「越してやろう」と過敏に反応したり、フェアウエーの狭いホールで手が縮こまってスイングしたりするのは、典型的なケースです。

ショット前には目標意識を持ち、不安を取り除くようにしましょう。

練習場では毎回、クラブや目標を変えて打つことも大切です。

 

   

エージシュートを目指す
 ゴルフは「生涯、楽しめるスポーツ」と言われます。

退職後から習い始め、米寿を迎えてもプレーを楽しんでいる方もおられます。

大東将啓・日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロは昨年、ゴルフを堪能する「元気なお年寄り」に出会う機会がありました。

今回の「ゴルフのツボ」では、その方がどのような人生を送っているのかを紹介します。


秘訣は食と自然なプレー
700回以上達成 87歳植杉さん

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シャフトの軟らかいクラブを使いこなす植杉さん

 

 「エージシュート」という言葉をご存じですか?


 ゴルフで、自分の年齢以下のスコアでラウンドすることです。

通常、ゴルフコースはパー72前後ですから、年を取ってからも健康で、ある程度の技術を備えた方は達成できるのです。
 これまでエージシュートを700回以上達成された植杉乾蔵さん(87)(熊本県在住)と昨年、熊本のゴルフ場でご一緒する機会がありました。

1回でも実現が難しい記録を、植杉さんはこの数年間、年間100回以上のペースで達成されています。


 植杉さんはサラリーマン生活の後、60歳から本格的にゴルフを開始。

67歳でハンデ5になり、71歳のとき、初めてのエージシュートを達成されました。

詳しい統計はありませんが、日本でエージシュートを100回以上したゴルファーは、そういないでしょう。


 偉業には、奥様の役割も重要です。

朝食に納豆、ヨーグルト、牛乳を欠かさないなど食生活を工夫し、身長1メートル65の植杉さんが約30年間、体重58キロを維持できていることもそのお陰です。

 

第1回わいずゴルフコンペ
 ゴルフの腕を競い合う「第1回わいずゴルフコンペ」が3月25日、兵庫県西宮市のよみうりカントリークラブで開かれました。参加した会員57人は春を感じさせる陽気のなかでプレーを満喫。表彰式を兼ねた交流会ではゴルフ談議に花が咲き、仲間をつくった人もいました。全会員の1割にあたる約3800人がゴルフを趣味にしているだけに、今後も継続的にコンペを開きます。

青空めがけナイスショット
ゴルフ談義に花

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大東プロ(右)のスイング指導を受ける参加者(3月25日、よみうりカントリークラブで)

 

楽しくラウンドするには

「ゴルフの唯一の欠点は面白すぎることである」。これまで多くの評論家たちが、様々な言葉でゴルフの魅力を表現しています。その魅力を十分に感じるために、リラックスして回りたいものです。大東将啓・日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロによる今回の「ゴルフのツボ」は、気持ちよくラウンドするための注意点を紹介してもらいます。


青空めがけナイスショット

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ゴルフを通じた人との出会いは、素晴らしいものです。初対面の人でも一緒にプレーをするだけで、「旧知の仲」と感じることもあります。しかし、時には「二度と一緒に回りたくない」と思う方も出てきます。ゴルファーなら、「次も一緒にプレーしたい」と思ってもらいたいものです。では、何に気をつけるべきかをいくつか挙げてみました。

《1》「他のプレーヤーに目を向けていますか?」

自分のプレーに一生懸命になり、他人のプレーに目を向けられないことがあります。スムーズなプレー進行だけでなく、同伴競技者のナイスショットの称賛を忘れないことも基本的なエチケットです。

 

被災地への支援活動

東日本大震災の被災地で、復興作業が進められています。大東将啓・日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロも、被災地を訪れ、一日も早い復興を願った一人です。「ゴルフ界でも何か役に立ちたい」「プレーできる喜びを感じてほしい」との思いを強めるゴルファーも多くなっています。今回は「被災地への支援活動」をテーマにしました。


善意のクラブ届けよう

 

中古品「役立てて」

阪神大震災で被災した逆境を乗り越えて、プロゴルファーに転身した古市忠夫さん(70)と先日、一緒にラウンドする機会がありました。

古市さんは、経営していた写真店が震災で全焼しました。残されたのは、車のトランクに残っていたゴルフクラブだけだったそうです。自治会長として復興に携わるなか、ゴルフができたのは震災から3か月後でした。ラウンド後に「ありがとう」と帽子を取って、深々とお辞儀をして感謝の気持ちを表し、帰りの車の中では、ゴルフが出来る喜びに涙が止まらなかったそうです。

猛練習して、2000年に59歳でプロテストに合格されました。その様子などは後日、映画化されています。

 

聖地 セントアンドルーズで

この夏、大東将啓・日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロが、スコットランドのゴルフコース「セントアンドルーズ」を22年ぶりに訪れました。ゴルフのメジャー大会の一つ、全英オープンの舞台にもなる聖地で、改めてゴルフの楽しさを感じたそうです。今回の「ゴルフのツボ」は、大東プロに、その時の経験を紹介してもらいます。


白熱のふれあいプレー
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セントアンドルーズでプレーする大東プロ

セントアンドルーズのオールドコースは600年余りの歴史があり、六つのコース全てがパブリックコースで、市民に開放されています。

到着したのは日曜日。オールドコースはクローズされ、市民がコース内を散歩していました。若い頃に訪れた時と、何一つ変わらぬ姿で受け入れてくれました。

翌朝、私はプレー枠を求めて午前4時半からスタート室前に並びました。2時間後、南アフリカから来た男性2人とご一緒させていただくことになり、私同様、ウエイティングをしていた米国男性も加わって、4人でプレーを始めました。

 

大東プロ 大阪マラソンに挑戦
 10月30日に開かれる「第1回大阪マラソン」(読売新聞社共催)に、大東将啓・日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロが出場します。本番に向けて練習中ですが、ゴルフのラウンドでも、カートを使わず、積極的に歩くことを提唱しています。健康に良いだけでなく、コースの情報収集ができ、スコアアップにもつながります。まさに「一石二鳥」だそうです。

コース歩きホール間走る

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 53歳にして、初マラソンに挑戦します。私の周りにもランナーが増えています。シューズさえあれば、いつでも走ることができるのと同時に、健康志向が後押ししているのでしょう。
 しかし、歩くことが少なくなっている現代社会で、一足飛びにフルマラソンに参加できるものだろうか?――そんな不安を抱えながらトレーニングを開始しました。ジョギングを始めると、1時間もしないうちに膝の痛みが出てきました。考えてみれば、高校卒業以来、35年も走りこんだことがなかったのです。
 車社会の流れは、ゴルフ場にも表れています。多くのゴルフ場でカートが導入され、コースを歩くゴルファーの姿は少なくなってきました。カートがフェアウエー走行可能なゴルフ場では、ボールの近くまで運転して行けます。

 

大阪マラソン 完走!!
 大東将啓・日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロが、10月30日に開かれた「第1回大阪マラソン」(読売新聞社共催)に出場、マラソン初挑戦で見事完走しました。沿道の声援に勇気づけられて、5時間57分53秒でゴール。マラソンでもゴルフでも、困難な場面にぶつかっても我慢しながら、一歩ずつ積み重ねることの大事さを再認識したそうです。

沿道の声援 力になる

画像 マラソン初挑戦で完走した大東プロ
 これまで、「ゴルフ場ではカートに乗らずに歩きましょう」と提言して大会に備えてきただけに、当日はお祭り気分を味わいたいと思うと同時に、是が非でも完走する使命があると感じていました。
 3万人の最後尾からスタートしました。号砲が鳴ってからスタートラインを越えるまで20分もかかりましたが、大阪の目抜き通りを走ることは爽快そのものでした。
 給水地点では、わいず倶楽部の会員の方がボランティアを務めていました。飲み干す水とともにパワーをいただきました。時には沿道の人々とハイタッチをしながら駆け抜けました。