大東アイ(四方山話)

大東アイ 第1話〜第10話 大東アイ 第11話〜第20話 大東アイ 第21話〜第30話 大東アイ 第31話〜第40話 大東アイ 第41話〜第50話
大東アイ 第51話〜第60話 大東アイ 第61話〜第70話 大東アイ 第71話〜第80話 大東アイ 第81話〜第90話 大東アイ 第91話〜第100話
大東アイ 第100話〜第110話        

 

 <大東アイ120話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

ハンマー打法を考案したジャック・カーケンダル

「世界一のボールストライカー:モー・ノーマンの打法を物理的に解明して、ナチュラルゴルフスイングとして理論化したジャック・カーケンダル。

日本においては、小生がハンマー打法と訳して紹介した。

1996年にアメリカゴルフマガジン社のベスト100ティーチングプロに選ばれる。

また米国PGAの公認ゴルフスクールに認定される。

今までの伝統的なゴルフスイングであれば、右手のグリップをフィンガーで握るために、スイング中に2つの軸(右腕とシャフト)と4つのてこ(シャフト、手、前腕、上腕)の動きが生じる。

つまり、プレーヤーは、スイング中は、それぞれの横回転と縦回転の複雑な動きをマッチングさせ、背骨までも伸ばすようにして、スイング面を調整するように行われなくてはならない。

限られた人でしか毎回このような複雑な動きを正確に繰り返すことが出来ない。

ナチュラルゴルフスイングでは、ハンマーを握るように、右手の平で握ることを基本としている。

こうすれば、右腕とシャフトは一体化し、一つのスイング円周上を回転することになり、フィンガーグリップに固有の複雑な動きを省くことが出来るというもの。

また、腰の負担が少なく、体の自然な動きによるスイングのため、腰や肘、肩などの故障が少ないというメリットもある。

http://www.naturalgolf.co.jp/sframes01.htm 

詳しくは上記のページを参考にして貰いたい。

1.        今までの固定概念に縛られずに、斬新な発想で物事をみる大切さ。(最初から色眼鏡で見ない)

2.        生きたモデルを示すことで説得力を高める。(世界一のボールストライカーのモー・ノーマンの存在)

3.        クラブ販売をゴルフスクールと一緒にマーケティングした。(既存のゴルフメーカーと差別化展開)

4.        ハンマーという日常の道具と動作をゴルフに適用。(アイデアとイメージ戦略の確立)

5.        逆転の発想。(回転のゴルフスイングから右手中心のゴルフスイングへ)

平成17214

 

<大東アイ119話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

プロ野球のマイナーリーグに当たるミニツアーの存在

前近鉄の中村紀洋選手が、ロサンジェルス・ドジャーズとマイナーリーグ契約を結んだ。

メジャーリーグの下に3A,2A,1Aと3段階のマイナーリーグある。

ゴルフの世界でも、米国にはメジャーリーグに当たるPGAツアーがあり、マイナーリーグにあたる、ネイションワイドツアーがある。

それらとは別に全米各地で開催されている草トーナメントの総称が、ミニツアーである。

これらのツアーの存在が、厚い選手層の形成に大きな役割を担っている。

米ツアーを見ていて気付くことは1ストロークにひしめく選手が大勢いること。

丸山茂樹プロや田中秀道プロも                                                                     

「米ツアーに出て1ストロークの重みを感じる」

とコメントしているのはそのためであろう。

哀しいかな、日本では、ミニツアーにあたる草トーナメントがほとんど無い。

またネイションワイドツアーに当たるチャレンジツアーも昨年は10試合だけであった(ネイションワイドツアーは31試合)

このあたりが、試合経験を一番必要とする若手選手層の伸び悩んでいるところかもしれない。

写真は、10年前からフロリダ州のオーランド周辺のミニツアーに参戦しているもの。

全国から集まったプロや研修生27人が、大阪より20時間をかけてオーランド空港に到着したところ。

4人が1組となり、ワゴン型のレンタカーを借りてコンドミディアムに向かう。

あらかじめ地図を渡してあるのだが、7台の内の1台が道を迷う、初日からのアクシデント。

1番ホールからロストボール」してしまったようなもの。

ほとんどの参加者が英語が喋れないために、何かと苦労も多かった。

しかし、最高の環境でゴルフができ、ミニツアーに出場することによって成長する参加者と生活を共にすることで、喜びも大きかった。

平成17213

 

<大東アイ118話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

昨年ブレイクした神山隆志プロもミニツアーの出身者

昨年のJCBクラッシク仙台で初優勝した神山隆志プロ。

初出場の全英オープンでも、見事に日本人最高位の活躍をした。

日大ゴルフ部出身で、同期には片山晋呉、宮本勝昌、横尾要のトリオがいた。

懐かしい10年前の彼の写真は、フロリダ州オーランドで開催されたミニツアーに参戦していたころ。

当時、小生がプロや研修生を連れて、参戦していたトミーアーマーツアー。

全米各地で開催されているミニツアーの中でもレベルが高く、特に冬場はアメリカの北部から多数のプレーヤーが参加する。

その日も180人の参加者があり、4アンダーで回った彼が優勝したので記念写真となった。

「アメリカでは日本と違って、ゴルフを楽しむことが出来るようになった。

自分の実力次第で賞金が取れることも励みになる。

アメリカ人プレーヤーたちのしぶとさ、どこからでもパーを取ってくる諦めないゴルフには勉強させられる」と語っていた。

日本のプロテストに失敗して

「そのまま研修生になるよりも、実際の試合に出場でき、練習環境が整っているアメリカに行った方がプラスと思った」と本人の弁。

http://www.naturalgolf.co.jp/masaminitour.htm 

ミニツアーに関しては、上記の「ミニツアーレポート」を参考にして貰いたい。

コンドミディアムを月単位で借り上げ、ワンボックスのレンタカーで移動。

道を迷うことは勿論のこと、パンクでスタート時間に遅れたり、交通違反で捕まったりもした。

自炊、洗濯、掃除も自分たちでこなした。

今となっては、懐かしい思い出だが、若かったから出来たことだろう。

http://www.naturalgolf.co.jp/toshi.hirata.htm 

連載中の「Toshi Hirataきままなアメリカ日記」のトシも「ミニツアーレポート」を読んでの米国に渡った。

いまでも、多くのプロや研修生がこのレポートを参考にして貰っている。

「日本人で、日本のプロテストに合格していないラビット選手が、海外のミニツアーに参戦することが、多くなってきた今日、神山選手の優勝は彼らの大きな励みとなるだろう」

と小生、10年前に週刊パーゴルフでコメントしている。

平成17212

 

<大東アイ117話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

青春クリップ(第十一話)

学生時代、英語が苦手で塾に通えど、一向に成績が上がらなかった小生。

中学時代の「淡い思い」でスタートした留学願望から、大学卒業後、単身アメリカに留学したエピソードを、当時の日記から紹介します。

J「留学」その本当の意味

 

アメリカに渡って来てから約2年。

大学院修士課程修了のめどが立って来てから、しきりに卒業式の夢を見るようになった。

角帽をかぶって、卒業式に自分自身が出席しているのである。

ちょうど映画で見た風景の中に自分がいる。

そんな場面が何回となく、夢に出てきた。

そもそも、私が留学を思い立ったのは、アメリカに対する淡い憧れの気持ちからであった。

「○○が勉強したい!」という、シッカリとした目的はなかった。

そんな折、私が大学一年の時、初めて飛行に乗って、一週間のハワイ旅行に行く機会があった。

全てが新しい、異国の地の体験に魅せられたのである。

特に、見知らぬ人に対しても微笑み挨拶する習慣はすばらしい。

可愛い女の子から「ハ〜イ」などと声を掛けられると、一日気分が良くなるくらい。

背の高いスタイルの良い、女の子が歩いていて、会釈をしてくれるのである。

目線が自然と胸周辺に行く。

「私の肌に合う国」と感じた。

早速、日本に帰って両親に留学したい旨、相談した。

日本の大学を一年休学して、

「アメリカの英語学校で英語を勉強し、自分の視野を広めてくる」というパターン。

大義名分はそうであるが、厳しくない英語学校に入り、アメリカのキャンパスライルをエンジョイしたかったわけである。

私のもくろみを知ってか、おやじ曰く、

「一年ぐらい留学しても意味がない。行くのであれば日本の大学を卒業した後に三、四年間行って来い。」との事であった。

親のすねをかじって留学する私の立場とすれば、大学院に入学し、卒業することが一大使命となった。

その時から私の留学の最終目標は、まさに「卒業」の二文字になった。

でも、必死のパッチで卒業してみて、ふと考えてみると、私自身の留学の本当の意味が現れてきた気がする。

アメリカに渡って初めて、自分が日本人であり、日本文化、風習、道徳をバックグラウンドとして生きていることに気が付いた点である。

自分の国を離れてみて、今まで気付かなかったことが見えてくる来た事は、非常に大きな収穫であった。

第二は、物事への吸収力が倍増した点。

見る物、聞くこと、することの全てが新鮮で、自分自身がスポンジのように吸収していった。

例えば、街を歩いているだけで、目に入ってくる看板、人々の会話、行っている事など、全てが一つ残らず自分自身に吸収していくような感じであった。

従ってアメリカで過ごした一時間は、日本の二時間、あるいは三時間にも匹敵する価値であった。

第三には、やれば出来るという自信が出来た点である。

英語が苦手で、勉強嫌いな私でさえ、自分で目標を持ってやりさえすれば、結果は出ることが、体験を通じて分かった。

これは将来、何をする時でも大きな財産となるであろう。

 

最後に「留学」の本当の意味は人それぞれ違うと思う。

最初から、勉強したい専門を決めて、留学をする人など稀だと思う。

重要なのは、自分から進んで行動し、留学できる環境を整えることであろう。

留学できる時期は、一生の中でも限られた時である。

もし留学のチャンスがあり、自分自身が強く望んでいるのであれば、その機会を生かすべきである。

チャンスは自分でつかむ物なのだから。 終わり

平成17211

 

<大東アイ116話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

ブログの可能性を熱く語る前野智純氏

ウェブ上で簡単に記録を残せることから、爆発的に人気が拡大中のブログ。

昨日、ブロクに関するセミナーが、()大阪府経営合理化協会主催で開催された。

ブラウザや携帯からでも極めてラクに更新できる。

ライブドアの堀江社長を始め、日記をブログ上で更新している有名人達も多い。

前野氏によれば、ブログのメリットとは、

1.        すぐ作れる

2.        ラクにつながる

3.        アクセスが集まりやすい

4.        コミュニケーションできる

5.        コンテンツを整理・保存できる

6.        柔軟なサイト運営

小生、ホームページをウエブ上で展開して、7年以上になる。

最初は2週間に一度の更新であった。

今ではフロントページを使って、この「大東アイ(四方山話)」を毎日更新している。

また多く方からの連載も頂いてる。

おかげさまで毎月、アクセス数は1万を超えている。

「毎日、楽しみにサイトを見ているよ!」

「練習ドリルが参考になって、ベストスコア−が出ました」

「知らない世界を垣間見て、面白かった」

「継続は力」と言うように、ゴルファーの皆様に喜んでいただける情報を発信し続けたい。

 

今後は、ブログを使っての展開を考える時期であるのかもしれない。

ウエブサイトのホームページは、見に来て貰うプル型。

ブログを使うことによって、トラックバック(逆リンク)RSS(更新されたブログの見出しや要約を配信する規格)プッシュ型の情報発信が可能となる。

微力であるが、皆様の要望に答え、ゴルフ界発展に寄与できる情報発信を続けて行く所存である。

平成17210

 

<大東アイ115話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

「レッスン棒」を携帯するジョー・ティールプロ

18歳まで朴セルを教え、湯原信光プロや服部道子プロなどアジア人を中心にレッスンして来たジョー・ティールプロ。

家族を大切にする敬虔なカトリック教徒でもある。

最初に彼に会った時、ビデオカメラを右手に持ち、左手に「レッスン棒」を携えていた。

それは、シャフトと同様の太さの丸棒にグリップを指した簡単なもの。

これを地面に指せば、スイングプレーンのチェックが出来る。

また、地面に置いてターゲットラインを示す役割にも使う。

体にあてて、スエーや、体の動きを是正する。

この「レッスン棒」は、30種類以上の使い方が出来きる「魔法の杖」となりうる。

白衣に身を包み、聴診器を首にかけているお医者さんのように、ティーチングプロもそれなりのアピアランスをする必要がある。

お医者さんの聴診器に変わるものが、彼が考案したレッスン棒。

それ以来、小生のキャディーバックにも46インチのレッスン棒が入っている。

皆様のキャディーバックの中にもレッスン棒の携帯をお勧めする。

宅急便でバックを送るときは、ドライバーのプロテクト役ともなるであろう。

1.        日本人は研究熱心だが、マイナス思考すぎる。(プラス発想で楽天的に考える必要性)

2.        練習の為の練習ではなく、ラウンドで役立つ練習が重要。(実際に使えなければ意味がない)

3.        「バンドエイドレッスン」では上達は望めない。(矯正指導から育成指導へ)

4.        ゴルフスイング偏重のスクールから脱皮が必要。(ゴルファーのトータルケアーが必要)

5.        レッスンの場が練習場からゴルフコースへ。(プレースタイルまでもケアーする)

平成172月9日

 

<大東アイ114話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

青春クリップ(第十話)

学生時代、英語が苦手で塾に通えど、一向に成績が上がらなかった小生。

中学時代の「淡い思い」でスタートした留学願望から、大学卒業後、単身アメリカに留学したエピソードを、当時の日記から紹介します。

  Iスポーツ感覚で英会話を

CNN.9.12-am.jpg

 

「どうすれば英語が話せるようになりますか?」

この永遠の質問は、殆どの人たちが持っている。

しかも解決されないままになっている問題であろう。

最近では、小学校から英語の授業があり、大学まで含めると合計10年以上も勉強していることになる。

にも関わらず、その英語を自分の使える道具として物にしている人は、どれだけいるだろうか。

私自身も英語が苦手で、中学から大学まで成績は良くなかった。

中学から大学までの10年間も英語を勉強し、その上英会話の塾へも通ったにもかかわらず、初めてアメリカに行った時は、チンプンカンプン。

話しても通じないし、何を言っているのかも分からない。

おまけに34歳の子供のほうが、私よりも流暢に喋っている。

まさに金槌で頭を殴られた気分で、唖然となり、少なからずの自信も吹っ飛んで、自分の前が真っ暗になった思いであった。

「今まで自分がやってきた英語の勉強は、いったい何だったんだろう」

「これからこんな調子で、やっていけるのだろうか?」

そんな思いで一杯になった。

いま、考えてみれば、私は英語の習得に関して、あまりにも遠回りして来たきらいがある。

これは、日本の英語の学校教育自体に少なからず原因があると思われる。

日本の学校では、英語に限らず、言葉は「語学」と呼ばれ、勉強するものと考えられている。

当然机に向かって、テキストに沿って行われる。

私が思うに、英語に限らず言葉を交わすことは、学問ではなく、勉強するという硬い感覚のものでもない。

それは、あたかもゴルフやテニスを楽しむような、スポーツ感覚なのである。

すなわち、言葉は意思疎通のための道具であり、そのテクニックは慣れ親しむことにより習得される。

従って勉強という硬い枠にはめ込まず、楽しく、自由な感覚で練習すべきものである。

ちょうどゴルフやテニスのように。

 

言葉は、四つの要素がある。

「話す」「聞く」「書く」「読む」である。

「聞く」と「読む」は、頭に入れる意味でインプット。

「話す」と「書く」はアウトプット。

言葉を習得する上で、一番大切なのは、インプットとアウトプットの量をバランス良く、出来る限り多くすること。

聞いてばかりで自分で話すことをしない、とか、読んでばかりで書くことをしない、ではなく、

よく読み、よく聞き、よく話し、よく書くことに努めることである。

その時の注意点は、頭で考えすぎないこと。

いちいち一つ一つの単語の意味を捕らえようとせず、全体の流れを読み取る(或いは聞き取る)事に専念する。

たとえば、CNNのニュース番組を聴いていたとしよう。

ここでは、意味が分からなくても良いから、とにかく聞くこと。

そしてアナウンサーに付いて、同じように自分でも声に出して言ってみる。

そうすれば、自分の口から出した音が、もう一度自分の耳に入り、インプットとなるわけである。

当然、アナウンサーとの発音の違いも分かってくる。

この練習は、かなり効果的。

頭で考えずに、使うのは口と耳だけ。

意味を理解しようとせず、耳と口を慣らすのが目的であり、英語に慣れ親しむのには、とても良い方法。

要するの体に入ってくるインプットと、体から出て行くアウトプットをいかに多くするかがポイントとなってくる。

 

どんな時でも身近にある練習素材を活用すれば、上達もより早いものとなるだろう。

上達すれば興味も湧き、面白さも増加され、さらに練習するという、良い循環が生まれてくる。

最近がテレビの音声多重をはじめ、衛星放送など、練習素材として利用出来るものが、周りに多くある。

結論は、言葉は学問という硬い感覚で考えず、スポーツ同様にいかに慣れ親しむことが大切。

いちいち頭で考えてから声に出すのではなく、とにかく口に出してみる。

口に出してはじめて、間違いが分かるから。

なぜなら、自分の言ったことは、もう一度自分の耳から入ってくるインプットとなるから。

あとはどんな機会でも自分から進んで参加し、友達を作り、会話を楽しむことである。

平成1728

 

<大東アイ113話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

大学教授のようなゲーリ・ ワイレン博士プロ

ミズノゴルフスクールのマスターインストラクターデアッタゲーリー・ワイレン博士。

「ボールの飛球法則」で有名なアメリカPGA唯一の博士プロ。

1000ページにもおよぶティーチングマニュアルを著作して、多くのPGAプロのバイブル的なマニュアルになっている。

彼の理論によれば、ボールの飛びに影響するのは、インパクトでの次の5つ。

1.            打点の正確性

2.            ヘッドスピード

3.            クラブヘッド軌道

4.            クラブヘッドの入射角度

5.            クラブフェースの向き

同じクラブで、同じ外的環境であれば、上記の5要素でボールの飛びが決定する。

そして球筋は、クラブヘッド軌道とクラブフェースの向きで決まる。

例えばクラブヘッド軌道がアウトサイドインで、フェースの向きがオープンであれば、球筋は、左の飛び出して先に行って右に曲がる、プルスライスとなる。

そのように分別をすると、球筋は9種類となる。

1.ストレート      クラブヘッド軌道がストレートでフェースがスクウェアー

2.ストレートスライス  クラブヘッド軌道がストレートでフェースがオープン

3.ストレートフック   クラブヘッド軌道がストレートでフェースがクローズ

4.プッシュストレート  クラブヘッド軌道がインサイドアウトでフェースがスクウェアー

5.プッシュスライス   クラブヘッド軌道がインサイドアウトでフェースがオープン

6.プッシュフック    クラブヘッド軌道がインサイドアウトでフェースがクローズ

7.プルストレート    クラブヘッド軌道がアウトサイドインでフェースがスクウェアー

8.プルスライス     クラブヘッド軌道がアウトサイドインでフェースがオープン

9.プルフック      クラブヘッド軌道がアウトサイドインでフェースがクローズ

通常は2のストレートスライスをフェード、3のストレートフックをドローと呼ぶ。

ボールの飛びを観察することから、クラブの動きを説明する方法は、ティーチングプロのレッスン方法に大きなインパクトを与えるものであった。

1.        ゴルフをスイングではなく、ボールの飛び方から見てティーチングに生かした。(発想の着目点の大切さ)

2.        理論を体系化し、マニュアルとして普及させた。(真理の追求とその公表の大切さ)

3.        全米初のゴルフ理論博士としてのパイオニア的存在を確立する。(第一人者としてのマーケティング戦略の成功事例)

4. PGAティーチングマニュアル」のバイブル的存在。(権威ある出版物の影響力の強さの事例)

 

5. ティーチング副教材の発注代行システムによるインストラクション機能の向上(クラブ以外の販売ツールをシステム化した成功事例)

 

彼の通訳を通して、明快で論理的なスピーチ形態の大切さも学ばせて頂いた。

平成1727

 

<大東アイ112話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

青春クリップ(第九話)

学生時代、英語が苦手で塾に通えど、一向に成績が上がらなかった小生。

中学時代の「淡い思い」でスタートした留学願望から、大学卒業後、単身アメリカに留学したエピソードを、当時の日記から紹介します。

H街全体がクリスマス

アメリカで一年を通じて一番のお祭りは、何と言ってもクリスマス。

それが1225日だけではなく、11月に入ると早くも街のあちこちにクリスマスツリーが飾られ、ビルのネオンも演出される。

日本でも最近はいろいろな場所や百貨店などにツリーが見られるので、もはや珍しいものではないが、アメリカでの特徴は一般家庭でも飾り付けがされる。

庭先の木々に点滅のライトや、クリスマスの飾り付けをしているのを見て歩くだけでも楽しい。

夜になると、各家庭のクリスマスツリーにライトがつき、クリスマス一色の雰囲気になる。

最も有名なクリスマスツリーは、ニューヨークのロックフェラーセンター前のものと、ワシントンDCのホワイトハウス前のものだろう。

20メートルあまりのツリーに一万個を超えるライトがついている様を目のあたりにすると、思わず時間の過ぎるのを忘れる。

その前には、スケートリンクがあり、より一層クリスマスムードを盛り上げているようだ。

この時期になると、学校の寮は一箇所を除いてすべて閉鎖となる。

学生の殆どが自分の家に帰り、家族でクリスマスを過ごすのである。

残っているのは、行くところのない留学生だけとなり、キャンパス内は活気のある街の雰囲気とは対照的に、非常に寂しいものとなる。

クリスマス時期になるとホームシックにかかる留学生が多いのは、分かる気がする。

学期の間は授業に着いて行くのが大変で毎日必死だったのだが、テストが終わって一息つくと周りには誰も残っていない。

今までの忙しい日々から開放された脱力感と、これからの不安が入り混じってとても耐え難い気分の暗い休みとなる。

ちょうどそれがキャンパス内の寂しい雰囲気に助長されるがごとく。

ある意味、クリスマスとは一番楽しくもあり、一番寂しいお祭りなのであろう。

平成1726

 

<大東アイ111話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

ゴルフ編・日本の常識・世界の非常識

−ゴルフにかかる時間−

ティーチングプロの世界での「ゴルフ編・日本の常識・世界の非常識」を以前の述べた。

「日本でティーチングプロと言えば、スイングティーチャーに固執している傾向があるが、世界ではメンター的要素が強く、その分、年齢も高くなる」と言う話。

今回は、ゴルフにかかる時間についての話。

日本では、ゴルフと言えば一日仕事になってしまう。

極端な話、日の出前の暗闇から家を出て、帰ってくるのは日が暮れてから。

暗い中、キャディーバックを抱えて歩いていると、あやしな目で見られるから肩身が狭い。

ゴルフ場が離れた所にある事と、プレーに要する時間が長い事が、日本のゴルフが一日仕事になる2大要因。

都会からだとゴルフ場まで、片道1時間半以上掛かるケースは珍しくない。

フロリダ州オーランドでは、1時間半車を走らせれば、100以上のゴルフコースにアクセスすることが出来る。

ゴルフ場の周りに住宅地があり、自分の庭先からカートでプレーが可能なケースもある。

なにより交通渋滞で、ゴルフ場に着く時間を心配しなくてよいのが嬉しい。

 

第二点目の、プレー時間。

日本では、スタート時間の1時間前に着き、ハーフに2時間半、食事に1時間、午後のハーフに2時間半、お風呂と会食に1時間半で、合計約8時間半になる。

プロ野球でもゲームの時間短縮が叫ばれている昨今、ゴルフプレーは昔以上に時間がかかっている気がする。

20年ほど前までは、コンペでも1ラウンド半していた記憶がある。

学生時代には、自分でキャディーバックを担ぎ、3ランドハーフした事が、懐かしい。

現在、日本のゴルフプレーで18ホール以上を回ることは、少ない。

それでも一日仕事となってしまうから、たまらない。

 

海外のゴルフ場で時間がかからないのは、18ホールをスループレーで回るから。

午前中に仕事を済ませて、午後からのラウンドも可能である。

特に夏場にサマータイムを導入している米国等では、仕事帰りでも1ラウンドプレーが出来たりする。

また知人のカナダ人は、早朝のハーフプレーを楽しんでから仕事場に駆けつけるという、日本では考えられない生活をエンジョイしている。

日本のゴルフ界発展のためにも、手軽で時間が掛からないプレー方法の導入が必要だろう。

平成1725